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  1. 鹿児島市議会 2016-12-01
    12月12日-02号


    取得元: 鹿児島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    平成28年第4回定例会(12月)   議事日程第二号     平成二十八年十二月十二日(月曜)午前十時 開議第 一 第五二号議案ないし第八七号議案────────────────────────────────────────   本日の会議に付した事件議事日程のとおり────────────────────────────────────────   (出席議員 五十人)  一  番   中  元  かつあき  議員  二  番   霜  出  佳  寿  議員  三  番   平  山  タカヒサ  議員  四  番   園  山  え  り  議員  五  番   佐  藤  高  広  議員  六  番   瀬 戸 山  つ よ し  議員  七  番   杉  尾  ひ ろ き  議員  八  番   徳  利  こ う じ  議員  九  番   薗  田  裕  之  議員  十  番   し ら が  郁  代  議員  十一 番   松  尾  ま こ と  議員  十二 番   中  原  ち か ら  議員  十三 番   米  山  たいすけ  議員  十四 番   たてやま  清  隆  議員  十五 番   わ き た  高  徳  議員  十六 番   奥  山 よしじろう  議員  十七 番   柿  元  一  雄  議員  十八 番   志  摩  れ い 子  議員  十九 番   堀     純  則  議員  二十 番   井  上     剛  議員  二十一番   上  田  ゆういち  議員  二十二番   長  浜  昌  三  議員  二十三番   大  森     忍  議員  二十四番   伊 地 知  紘  徳  議員  二十五番   大  園  た つ や  議員  二十六番   の ぐ ち  英 一 郎  議員  二十七番   川  越  桂  路  議員  二十八番   山  口  た け し  議員  二十九番   仮  屋  秀  一  議員  三十 番   中  島  蔵  人  議員  三十一番   古  江  尚  子  議員  三十二番   田  中  良  一  議員  三十三番   小  森  のぶたか  議員  三十四番   ふじくぼ  博  文  議員  三十五番   森  山  き よ み  議員  三十六番   三 反 園  輝  男  議員  三十七番   大  園  盛  仁  議員  三十八番   小  川  み さ 子  議員  三十九番   小  森  こうぶん  議員  四十 番   上  門  秀  彦  議員  四十一番   長  田  徳 太 郎  議員  四十二番   幾  村  清  徳  議員  四十三番   平  山     哲  議員  四十四番   入  船  攻  一  議員  四十五番   う え だ  勇  作  議員  四十六番   崎  元  ひろのり  議員  四十七番   秋  広  正  健  議員  四十八番   ふ じ た  太  一  議員  四十九番   片  平  孝  市  議員  五十 番   平  山  た か し  議員────────────────────────────────────────   (欠席議員 なし)────────────────────────────────────────   事務局職員出席者  事務局長   吉  永  直  人  君  事務局参事  議事課長   尾 ノ 上  優  二  君  事務局参事  総務課長   福  重  正  史  君  政務調査課長 池  田  雅  光  君  議事係長   上 久 保     泰  君  議事課主幹  委員会係長  西  田  慎  一  君  議事課主査  福  留  真  悟  君  議事課主査  小  倉  秀  幸  君────────────────────────────────────────   説明のため出席した者  市長     森     博  幸  君  副市長    松 木 園  富  雄  君  副市長    阪  口  進  一  君  教育長    杉  元  羊  一  君  代表監査委員 中  園  博  揮  君  市立病院長  坪  内  博  仁  君  交通局長   鞍  掛  貞  之  君  水道局長   松  山  芳  英  君  船舶局長   南     勝  之  君  総務局長   松  永  範  芳  君  企画財政局長 秋  野  博  臣  君  市民局長   中  薗  正  人  君  環境局長   山  口  順  一  君  健康福祉局長 上 之 園     彰  君  産業局長   山  下  正  昭  君  観光交流局長 圖  師  俊  彦  君  建設局長   鮫  島  健 二 郎  君  消防局長   木  場  登 士 朗  君  病院事務局長 内  山     薫  君  市長室長   有  村  隆  生  君  総務部長   白  石  貴  雄  君  税務部長   西     俊 一 郎  君  企画部長   鉾 之 原     誠  君  企画財政局参事  財政部長   中  園  豊  明  君  危機管理部長 湯 通 堂     直  君  市民文化部長 瀬 戸 口  栄  子  君  環境部長   原     亮  司  君  資源循環部長 柿  元  孝  志  君  すこやか長寿部長         福  田  健  勇  君  こども未来部長古  江  朋  子  君  福祉部長   日  高  照  夫  君  保健所長   徳  留  修  身  君  産業振興部長 千  堂  和  弘  君  農林水産部長 宇  多  武  久  君  観光交流局次長玉  利     淳  君  建設管理部長 松  窪  正  英  君  都市計画部長 坂  元     浩  君  建築部長   屋  野  伸  洋  君  道路部長   水  元  修  一  君  消防局次長  安  樂     剛  君  病院事務局次長児  玉  哲  朗  君  交通局次長  西     美 佐 男  君  水道局総務部長鬼  丸  泰  岳  君  船舶局次長  福  崎  次  芳  君  教育委員会事務局参事  管理部長   星  野  泰  啓  君──────────────────────────────────────── 平成二十八年十二月十二日 午前十時 開議 △開議 ○議長(上門秀彦君) これより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第二号のとおりであります。 △第五二号議案─第八七号議案上程 ○議長(上門秀彦君) それでは、日程第一 第五二号議案ないし第八七号議案の議案三十六件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略いたします。 △個人質疑 ○議長(上門秀彦君) これより質疑に入ります。 それでは、通告による個人質疑の発言を順次許可いたします。 まず最初に、大園たつや議員。   [大園たつや議員 登壇](拍手) ◆(大園たつや議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。 最初の質問は、市長の政治姿勢について伺ってまいります。 ことし、鹿児島市議選から始まり、七月の参議院選挙、鹿児島県知事選挙と続いた本市の将来を占う選挙イヤーも十一月二十七日投票の鹿児島市長選挙で、よほどのことがない限り最後となりました。私ども日本共産党は、市民の市政をつくる会の一員として桂田美智子候補を擁立し、国・県にはっきりと物を言い行動する政治姿勢、福祉の心を持って憲法を生かした五つの安心と希望の政策を実現する市長像を目指して全力で取り組んでまいりました。投票率が低かったことは、両陣営、選挙自体を見詰め直す必要もあろうことかと思いますが、市民の会としては、野党共闘こそ実らなかったものの、新たな市民との共同が政策の面でも、選挙の面でも反映することができたと総括がなされました。 そこでまず、森市長の鹿児島市長選挙についての所感と今後の基本姿勢をお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 大園たつや議員にお答えいたします。 私は、選挙期間中、市内各地を回る中で、三期十二年の実績に対する一定の評価や激励のお言葉をいただくとともに、市政への貴重な、あるいは厳しい意見などを伺い、期待の大きさとともに職責の重さを改めて実感したところでございます。一方、投票率が二五%と四人に三人の方が投票に参加していただけなかったことにつきましては大変残念に思っており、このことを真摯に受けとめ、今後さらに対話と協働を深め、市民目線に立ったきめ細かな施策を展開するとともに、さまざまな機会を捉え積極的な市政情報の発信に努めるなど、市民の皆様方に市政をより身近に感じていただく努力を続けていかなければならないと考えております。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 鹿児島市長選挙については、市民との対話、協働を深め、市民目線のきめ細かな施策の展開に努めるとのことです。市民から再び市政運営を託された森市長には、今後とも私ども日本共産党は、市民にとってよいものには協力して推進し、市民にとって悪いものにはきっぱり反対して問題提起をしていく姿勢であることをまず申し上げます。また、今議会ではお互いの公約について比較しながら市議団それぞれ各面から質疑を交わさせていただきます。 次に、市民の会市長候補は、自治体の首長としての政治姿勢として、「国や県にダメなものはダメとしっかり意見し、行動します」を掲げました。また、さきの第三回定例会では、この政治姿勢について市長に伺ったところ、市民福祉の向上と市勢の発展という観点から、あらゆる機会を通じて国や県に強く働きかけてまいりたいとの答弁だったことを踏まえ、国政上の喫緊の課題について市長の見解と自治体の首長としての役割について伺います。 質問の一点目、憲法第九条が禁止する海外での武力行使になりかねない、安保法制に基づく駆けつけ警護を付与された南スーダンへのPKO派遣についての見解をお示しください。 質問の二点目、アメリカ新次期大統領も撤退表明しているTPP承認案・関連法案、いわゆる年金カット法案、カジノ法案等が強行採決されている国会情勢のもと、自治体の首長の役割とは何かお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 駆けつけ警護は自衛隊の部隊が現地の治安当局等よりも現場近くに駐在している場合などに、安全を確保しつつ、対応できる範囲内で緊急の要請に応じて応急的、一時的に警護するものであり、国会の審議等を経て成立した平和安全法制により実施できるようになったものとされております。このたびこの任務が追加されたことは国において適切に判断されたものと考えております。 住民に最も身近な基礎自治体といたしましては、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担っていることから、首長は国の政策の動向や地方への影響を十分注視するとともに、市民生活に直接関連するものについては、国に対して積極的に要望する中で適切に対応していくことが求められていると考えております。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 自治体としての首長の役割をお示しいただきました。 十一月の会期末を目前にしたマスメディアの世論調査によると、TPP承認案などについて共同通信の調査で、成立にこだわらず慎重審議は六九・四%、成立させる必要はないは一二・六%で、今国会で成立は一四・四%しかありません。日経の調査でも今国会成立に反対と賛成が三七%と対立しています。年金カット法案については、共同通信の調査で反対が五八・〇%で、賛成の三三・八%を大幅に上回り、日経調査でも反対が五七%と賛成の二九%の約二倍に達しています。国会での質疑のやりとりを見ても、安倍政権には圧倒的多数を占める反対の世論や野党の質疑や問題提起に真剣に答える姿勢が欠けていると言わざるを得ません。 市長におかれては、国で決まったものは適正という姿勢ではなく、憲法、市民の福祉向上、市勢の発展という観点をしっかり持っていただき、今後四年間、国や県にもしっかり意見し、行動する姿勢を強く求めていくことを申し上げましてこの質問を終わります。 新しい質問に入ります。 鹿児島市長選挙後の子育て支援について、公約されたこども医療費助成制度、児童相談所の新設の新たな展開を以下伺ってまいります。 こども医療費助成制度については、これまで大きな課題となってきた病院窓口での立てかえ払いをなくす現物給付方式の実施を掲げた県知事の誕生に引き続き、市長も公約をされました。また、市民の会候補も市独自での実施を含む現物給付の実現を掲げました。そのことからもこの四年間は、現物給付方式の実施に道を開く絶好の機会になると考えますので、国や県の動向を踏まえ、市長の公約についての責任と決意をただしてまいります。 質問の一点目、現物給付方式を実施した場合、国が行う国民健康保険特別会計への国庫負担金の減額調整措置、いわゆるペナルティーの見直しの動向について、厚生労働省が本年十一月三十日、社会保障審議会医療保険部会に示した取りまとめ案の内容をお示しください。 また、本市が現物給付方式を実施した場合の減額調整措置の影響と内訳について、中学生まで、小学生まで、未就学児まで、三歳児未満までをそれぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 国民健康保険の国庫負担金の減額調整措置の見直しについて、厚生労働省が社会保障審議会に示した内容は、現物給付方式の対象を未就学児までとした場合に限り減額調整措置を廃止する案や、それに加え一定の自己負担や所得制限を設ける案が示されたようでございます。 また、本市が現物給付方式を導入した場合の減額調整措置の影響といたしましては、対象を中学校卒業までとした場合が約七千八百万円、小学校卒業までが約六千六百万円、未就学児までが約四千四百万円、三歳未満児までが約二千八百万円となるようでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 厚生労働省の見直し案は、ペナルティーの廃止を未就学児だけの一部にとどめるか、自己負担・所得制限を設けさせるかの二案で、ペナルティーそのものの廃止を求めている県知事会や市長会、子育て支援の充実を願う国民の願いに背を向けていると言わざるを得ません。 森市長は、このような見直しの方向性をどう評価されているものか。改めて減額調整措置を完全になくすよう国に求めるべきと考えますが、市長の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 減額調整措置の見直しにつきましては、これまで全国知事会や全国市長会から国に対し提言を行ってきたところであり、地方の声を反映させたものであると考えております。国においては年末までに結論を出すこととされていることから、引き続き、その動向を注視してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 見直しを検討してきたことは、局長が言われるように提言を続けてきた地方の声を反映したものと考えますが、自己負担・所得制限を設けた自治体のみペナルティーを廃止する案は、現に病院窓口無料化に取り組んでいる自治体の制度を後退させかねません。結論が出てからでは遅いからこそ現時点で国に意見し、行動すべき。改めて強く要請いたします。 質問の二点目、三反園県知事の「子供医療費助成制度は、窓口での一時払いを完全ゼロにします」の公約実施の動向について、平成二十八年鹿児島県議会第三回定例会以降の動向を踏まえた現物給付実施についての市当局の認識及び自治体が独自に実施する場合の県当局の考え方、独自に実施する場合は県の制度から外れてもらうに変化はあったものかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 現物給付方式の導入について、県は、さまざまな課題を整理しつつ、対象者の範囲や窓口負担の免除も含め検討しているとしており、今後、具体的な内容が示されるものと考えております。また、市が独自に現物給付方式を導入した場合の県の対応につきましては、新たな見解は示されていないところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 検討は進んでいるようですが、まだ明確な方向性は示されていないと理解いたします。 次に、九州で現物給付方式を実施していない、つまり、病院窓口で一旦医療費を全額立てかえなければならない自治体は鹿児島県と沖縄県のみですが、沖縄県での動きはどうか。平成二十八年沖縄県議会第三回定例会での現物給付方式実施の動向をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 沖縄県では平成二十八年第三回定例会で、国が国保の減額調整措置を廃止した場合には、市町村及び小児救急医療機関の意向を確認しながら、平成三十年度に現物給付方式を導入できるよう調整を進めていきたいと答弁されております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 沖縄県では国の減額調整措置の動向が前提となっているものの、平成三十年度には実施したい旨の方向性が確認されており、鹿児島県や鹿児島市は九州において子供の命に直結する制度で最も遅れた県と県都市となりかねません。現物給付方式の実施はもはや待ったなしの課題であり、一刻も早い実現が求められます。 質問の三点目、こども医療費助成制度の窓口負担解消をオール鹿児島で実現しますを今期四年間で実現する市長の責任と決意について。 まず、オール鹿児島で実現の意味と主体。 国・県の動向を踏まえた現物給付実施の機運についての認識。 公約した以上はイニシアチブを発揮して、四年間で必ず実現すべきと考えますが、市長の責任と決意をお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇]
    ◎市長(森博幸君) こども医療費助成制度の窓口負担解消の実現に向けましては、当該制度が県の補助事業でありますことから、これまでも県市長会等を通じて、機会あるごとに現物給付方式の導入を強く県に要望してきたところでございます。 また、現物給付方式の導入に関連する国民健康保険の国庫負担金の減額調整措置の見直しについての検討が国において進められているとのことでございますので、今後出される結論やそれらを踏まえた県の動向を引き続き注視し、安心して子育てができる環境づくりにさらに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 市民の会候補は、現物給付の実施について、市独自でも先行実施することを公約に掲げました。それは国や県の動向がどのようなものであっても鹿児島市を子育て安心のまちにしたいという決意を市民と約束したものです。これが公約というものではないでしょうか。森市長におかれては、国や県でなく御自身が公約された責任と強い決意を持って一刻も早く実現されるよう強く要請いたします。 次に、児童相談所の設置については、中核市で児童相談所を設置できるようになってから私どもも求めてきたところですが、児童虐待が年々増加している現状や県の児童相談所に対応が集中していることで、近年、本市議会でも各面から議論が交わされております。そのことを踏まえ、市長の公約における児童相談所の新設について、以下伺います。 質問の一点目、児童相談所の新設を市長が公約した理由と背景。 これまでの議会や市民からの要望をお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 私は、これまで「子育てをするなら鹿児島市」を目指して、社会の希望である、また未来をつくる存在である子供たちが明るく健やかに成長でき、子育てに喜びを感じられる環境づくりに積極的に取り組んでまいりました。児童相談所につきましては、本市における虐待の相談件数、認定件数ともに年々増加傾向にありますことを踏まえ、児童虐待防止などの対応を強化し、子育て支援のさらなる充実を図るため、今回設置に向けた取り組みを進めることといたしたところでございます。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 児童相談所の設置につきましては、平成二十五年一月に児童養護施設等十三施設から成る鹿児島市児童福祉連絡会から要望がありましたほか、市議会におきましては、会派からの要望や本会議での質疑をいただいているところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 市議会だけでなく、十三団体から成る鹿児島市児童福祉連絡会からも要望が出ていたことや市長の公約された理由と背景もお述べいただきました。 質問の二点目、平成二十八年三月十日に国の社会保障審議会児童部会・新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会が提言を行っていますが、その内容について。 市区町村の役割と自治体が設置する児童相談所に求められる機能。 新たな子供家庭福祉体制のシステム構築。 市区町村における地域子供家庭支援拠点の整備についてどのような提言がなされているかお示しください。 あわせて提言についての当局の受けとめをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 国の社会保障審議会の提言におきましては、市区町村は、子供や家庭に最も身近な基礎的な地方公共団体として、児童福祉法に基づいて包括的、継続的に子供と家庭への支援を行うこととされており、また自治体が設置する児童相談所におきましては、虐待を受けた子供の保護から育成相談や保健相談までの幅広い機能を有する必要があることが示されております。 また、子供の権利を保障するための子供と家庭への支援は、本来その生活が営まれている身近な地域内でされるべきであり、地域福祉の問題として構想されることが必要であることから、市区町村の人材と財政に関する十分な基盤整備を行った上で、子供家庭福祉のシステム全体を組み直す必要があるとされております。 そのためには市区町村内に支援の拠点を整備し、一般の子供家庭相談支援から子供虐待事例の在宅支援までを担うとともに、要保護児童対策調整機関となり、子ども・子育て支援事業を行うべきであると示されております。 この提言では、子供家庭への支援については市区町村に支援の拠点を整備すべきであると示されております。本市といたしましては、支援拠点の整備について国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 国の動向を注視する中で児童相談所を中心とした新たな体制の構築に提言の内容を生かすべきと考えます。 質問の四点目、近年、児童虐待については、家庭の貧困との関係性が指摘されるとともに育ちが気になる児童との関係性を指摘されるようになりました。虐待の要因の一刻も早い除去、その後の養育支援に速やかにつなげる観点からも療育支援機能を併設することが必要なのではないでしょうか。 そこで、児童虐待と療育支援の関係性と機能の併設についての考え方をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 児童相談所における療育支援機能の併設については、児童虐待との関係性を含め機能性や効率性を今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本市でも公的な療育支援センターについて十年近く保護者の方々が陳情を重ねてこられたことも踏まえて併設についても検討がなされるよう強く要請いたします。 質問の五点目、本年第二回定例会において先輩議員がこの児童相談所の設置について質疑を交わされ、平成二十九年四月一日の法施行後五年をめどに中核市や特別区に児童相談所が設置できるよう国が支援措置を講ずるとの答弁がなされていますが、児童相談所新設についての国の動向と本市の今後の展開をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 児童相談所の設置につきましては、中核市市長会が財源確保、専門人材の育成確保、国や都道府県等との役割の明確化等、継続的かつ安定的な支援措置が具体的に示されるよう強く要望しているところであり、本市といたしましても国の支援措置の動向を注視しつつ、検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 十一月は児童虐待防止推進月間でしたが、子供をめぐる痛ましい事件は後を絶ちません。私は、昨年の十二月末、養護施設を訪問してお話を伺ったところ、正月も家に帰れずこの施設で過ごす子供たちがいて、家に帰してあげられなかったことが申しわけなく、つらい気持ちになります。一年で一番つらい季節ですと園長先生が涙を浮かべていたことを思い出します。 またつらい季節がやってきましたが、このような子供たちが一人でもいなくなるよう私どもも今後の施策の推進が図られるよう全力を尽くすことを申し上げましてこの質問を終わります。 新しい質問に入ります。 子供は社会の子として、ひとしく健やかに育つ環境を整える観点から、本市の認可外保育施設の役割と補助の充実について、以下伺ってまいります。 まず、さきの第三回定例会において、認可外保育施設が認可化された場合の継続入所について、国の通知や他都市の状況を踏まえ対応を求めておりましたが、十一月から新年度の入所募集が始まっていることから、継続入所についてどのような取り扱いがなされたものか。また、入所募集においての現状をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設が認可保育所へ移行した場合の在園児の継続利用の取り扱いにつきましては、平成二十九年四月入所から継続利用できるように変更したところであり、本年十月末に該当施設に対し周知を図ったところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本市では初めてとなる継続入所が実施されたこと、また各施設に直接訪問しての周知などに当該施設の職員、保護者からも安堵と喜びの声を伺っており、当局の取り組みを評価したいと思います。 次に、ことしも鹿児島市認可外保育所連絡協議会の皆さんと運営や保護者からの生の声をお届けするとともに各種補助の充実を要望させていただいておりますので、そのことを踏まえ、以下伺ってまいります。 まず、認可外保育施設への運営費補助金、管理補助金の現状についてです。 質問の一点目、平成二十七年度における幼保連携型認定こども園等に支出される施設型給付費について、従前のどのような項目が含まれるのか。 一定規模の施設における施設型給付費と従前の制度との比較をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 施設型給付費の内訳につきましては、従前の保育所運営費のほか、保育士等の処遇改善に係る費用が含まれております。 次に、本市における保育所の平均的な利用定員九十人の基本分単価を二十六年度と二十七年度の順に申し上げますと、ゼロ歳、十四万五千三百二十円、十五万三千十円、一、二歳、八万三千九百八十円、九万三百六十円、三歳、三万七千八百八十円、四万三千三百四十円、四、五歳、三万一千七百五十円、三万七千八十円となっております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 新制度に移行してから児童の処遇に着目してゼロ歳から五歳までの各年齢階層で補助の増額が図られていることがわかりました。 一方で、認可外保育施設への運営費補助金は、平成二十一年度に増額改定、管理補助金は平成十六年に現在の七万円に改定されて以降、長年据え置かれている状況です。この間、消費税の増税や野菜等給食食材の高騰など、施設の運営が厳しくなっているとの声が寄せられています。 質問の二点目、子ども・子育て支援新制度の施行のもとでの認可外保育施設の運営の厳しさについての当局の認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 子ども・子育て支援新制度の施行による保育所や認定こども園の増加に伴い保育サービスの選択肢がふえたことで、認可外保育施設においては利用者の減少や保育士の不足等により運営に苦慮している状況があるものと認識しております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 先ほど述べた経済情勢に加え、新制度の施行に伴って利用者の減少や保育士の確保が一層運営を厳しいものにしているという現状認識を踏まえて、質問の三点目、長年据え置かれている同補助金の保育の質の確保に対する役割と充実についての見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設においては、待機児童の受け皿として認可保育所の補完的役割を果たしており、本市といたしましては、これまで運営費や保育料に対する補助など支援の拡充に努めてきたところでございます。今後におきましても児童の福祉の増進と健全な育成を図るため、引き続き検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 消費税が増税された平成二十六年度、本市の委託事業については国の通知に基づいてその影響を考慮した委託費の増額が行われました。市単独の補助制度とはいえ、児童の健全な育成、保育の質の確保に直結するものですので、長年据え置かれている現状を踏まえ、引き続きではなく、ぜひ具体的な拡充が図られるよう強く要請いたします。 次に、冷暖房費の補助について、制度の変遷と認可外保育施設における実態について、以下伺います。 質問の一点目、認可、認可外保育施設それぞれの冷暖房費補助の制度の変遷をお示しください。 質問の二点目、現在の認可、認可外保育施設それぞれの補助要件と補助決定の仕方をそれぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可保育所等に対する冷暖房費の補助につきましては、平成二十六年度までは市単独の冷暖房費設備電力料金等補助金や国の児童用採暖費加算がありましたが、二十七年度から施設型給付費の冷暖房費加算として各月の年齢区分ごとの基本単価に百十円が加算されております。認可外保育施設に対する冷暖房費補助金につきましては二十二年度に創設し、冷房費は六月から九月までの各月の入所児童の合計に百十一円を乗じた額、暖房費は十月から三月までの各月の入所児童の合計に百九十円を乗じた額をそれぞれ交付しております。 認可保育所等における冷暖房費加算については、地域の区分に応じ毎月二号及び三号の入所児童数に基づき支給することとしております。認可外保育施設における冷暖房費補助金については、立入調査時に冷暖房設備の設置を確認し、該当月に入所している児童数により補助額を決定しております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 それぞれの制度の変遷をお示しいただきました。 私は、ある認可外保育施設の実際の電気料金と補助金額を見せていただいたところ、電気料金は六月から九月までの総額で五万二千七百一円でしたが、補助金は四カ月で四千九百九十五円でした。同様に十月から翌年三月までの総額は七万八千二百六十五円でしたが、補助は六カ月で一万六千三百四十円でした。認可外保育施設の実態を端的に示す児童の預かり状況をこの園でお示しすると、八月二十八日は合計二十二名で、月決めが六名、半月決めが四名、一時預かりが十二名ですが、補助の対象児童は六名となります。認可保育施設より圧倒的に一時保育や半月決めが多く、補助の要件を実態に合ったものにする必要があるのではないでしょうか。 質問の三点目、冷暖房費補助費における認可外保育施設の実態についての認識と充実についての見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設においては冷暖房費補助金の補助対象とならない一時預かり児童の受け入れも行っていることから、補助金のあり方については他都市の状況を含め研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 他都市を研究されるとのことでしたが、本市の認可保育施設への補助については、過去、人数での補助に加えて均等補助が月六千円出ていた経緯があります。これは人数の多い少ないにかかわらず冷暖房を使用することを踏まえての対応と思いますが、ぜひ参考にしていただき、実態に合った補助のあり方を検討していただくよう要請いたします。 次に、認可では対応できない時間帯での保育に大きな役割を果たしている夜間保育の状況について、以下伺います。 質問の一点目、本市の認可外保育施設でいわゆる夜間保育を実施している施設数と時間帯をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市の認可外保育施設のうち午後八時を超えて開設する夜間保育の施設数は、本年十二月一日現在で十九カ所となっております。開所している時間帯は、午後九時までが六カ所、午前三時までが三カ所、二十四時間対応の施設が三カ所、それ以外が七カ所でございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 さまざまな時間帯での夜間保育に取り組む施設が十二月一日現在で十九カ所あることが明らかになりました。 質問の二点目、保育時間が多様な認可外保育施設についての認識と本市の対応をお示しください。 質問の三点目、夜間保育に係る施設側の現状と役割への認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設の保育時間は、保護者のニーズに応じて夜間等さまざまな保育時間を設定しているようでございます。 次に、本市の認可外保育施設に対する補助としましては、午前七時から午前零時までの間に一日四時間以上、かつ、ひと月に十五日以上利用している児童を対象にしているところでございます。また、夜間保育では入浴や食事などの保育が必要であり、昼間の保育に比べ業務がふえる部分があるものと認識しております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 現状と認識は一致するものと受けとめます。認可外保育施設の皆さんからは、朝七時半から夜十時半まで預かっているなど、長くて十から十二時間施設で過ごす児童がいる実態も示されました。当局も多様な保育時間に対して補助の幅を持たせていますが、認識で示されたとおり、夜間になるとお風呂や晩御飯と通常より費用も業務も発生するのが現実です。 質問の四点目、夜間保育への補助のあり方についての考え方をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 夜間保育に対する補助のあり方につきましては、他都市の状況を含め研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 この件については、新たに取り組む自治体等、私どももそのあり方について研究し、今後の議会で改めて取り上げていくことを申し上げておきます。 次に、認可外保育施設の待機児童解消における役割と保育士の確保について、以下伺います。 質問の一点目、認可外保育施設保育料補助金と待機児童解消における役割について、まず、制度充実の変遷と位置づけ、利用児童数の推移をお示しください。 質問の二点目、制度の役割を踏まえて認可外保育施設にも力を発揮していただく保育行政を行うべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設保育料補助金につきましては、保護者の経済的負担の軽減を図るため、待機児童解消の対策として平成二十五年度に創設したものでございます。二十七年度は認可保育所と同様に第二子以降の児童について新たに多子軽減を行い、本年度はみなし寡婦控除の適用や低所得の多子世帯等への助成を行うなど、制度の拡充に努めているところでございます。利用児童数を二十五年度から二十七年度まで順に申し上げますと、二百八十九人、二百五十一人、二百三十六人となっております。 次に、認可外保育施設は待機児童の受け皿として認可保育所の補完的な役割を果たしていることから、各面から周知に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 これまでの質疑を踏まえて、認可保育施設が多くなったから認可外保育施設が苦しくなるということではなく、それぞれの特性に合わせて大いに役割を発揮していただく保育行政に取り組まれるよう申し上げておきます。 保育料への補助については毎年要件を拡充し、幅広い児童の負担軽減に取り組まれていることは評価いたしますが、利用者の拡大が十分図られていないようです。このことについては、施設側からも制度の変更を夏ごろに初めて気がついたなど、周知に関する御意見もいただいていますが、質問の三点目、周知における課題と対策をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 補助金の周知における課題といたしましては、施設や保護者から制度内容がわかりにくいという声もあったことから、ホームページやチラシ等により、よりわかりやすい案内ができるよう工夫してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 多くの児童の負担軽減や施設の役割を発揮していただくためにもわかりやすい周知に努めていただきますよう要請いたします。 質問の四点目、待機児童対策としての役割、すなわち保育料への負担軽減によって認可外保育施設に預けやすくするために認可保育施設保育料との差額をさらに軽減する検討をすべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設と認可保育所等との保育料の差額の軽減については、それぞれ保育料設定の構成が異なりますことから、国の保育料軽減の動向等も踏まえ研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 認可保育施設では、所得の少ない方、多子世帯に向けて保育料無償化が進んでいることを踏まえて検討すべきということは申し上げておきます。 次に、保育士の確保、質の向上について伺います。 質問の一点目、平成二十七年度における施設型給付費の保育士処遇改善の効果を人数、影響額、一人当たりの改善額でお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 平成二十七年度の施設型給付費における賃金改善実施施設の保育士等の処遇改善につきましては、保育士・教諭等の年間延べ人数は三万九百八十六人、影響額は三億八百九十四万六千円で、一人当たりの改善額は、月額で常勤の保育士・教諭は一万四百七十八円、非常勤の保育士・教諭は五千三円となっております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 実施した施設では、常勤職員で月一万四百七十八円、非常勤で月五千三円の処遇改善が図られている一方で、認可外保育施設では施設としての収入が減っているのに最低賃金が上がったため福利厚生など待遇できないことがある。資格手当をつけるなど努力もしてきたが、待遇のよい認可園に引き抜かれている状況。ハローワークに求人を出しても来ないし、求人広告を出せば何万円も費用がかかってしまう。このような悲痛な声が寄せられています。 質問の二点目、認可外保育施設から認可保育施設に保育士が移っていく実態をどのように受けとめておられるものか、当局の認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設から認可保育所に転職する方がおられるとの話は伺っているところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 質問の三点目は、実態とその認識を踏まえて、認可外保育施設においても処遇改善や研修費の充実によって保育士の確保や質の向上に努めるべきと考えますが、当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 認可外保育施設につきましては、先ほども申し上げましたが、待機児童の受け皿となっている面もありますことから、助成のあり方につきましては引き続き検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 保育士確保は認可外保育施設においても待ったなしの課題であることを申し上げ、本市の保育行政の一翼を担う認可外保育施設の補助の充実に今後とも一歩ずつでも取り組んでいただきますよう要請をいたしまして、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 障害福祉の合理的配慮の具体化について、以下伺ってまいります。 まず、障害のある方に対する支援の充実との森市長の公約について、質問の一点目、具体的にはどのような施策による充実を図るのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 障害のある方に対する支援につきましては、住みなれた地域で安心して生活を送ることができるよう障害者の自立と社会参加の促進、障害の特性に応じた福祉サービスの充実、障害者を支える社会環境の整備など、さらなる施策の充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 明確にはお答えいただけませんでしたが、さらなる施策の充実に努めてまいりたいとのことですので、質問の二点目、さきの第二回定例会で伺いましたが、改めて地域生活支援事業・移動支援を全ての手帳所持者に。また、介護保険優先の原則によって継続利用が制限される六十五歳以上の方への継続利用を拡充すべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 移動支援のあり方につきましては、障害者総合支援法の一部改正に介護保険を利用する高齢障害者の負担軽減の仕組みが設けられることとされていることから、今後制定される政省令や他都市の状況なども参考にしながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 検討がなされるとのことですので、障害者の自立と社会参加を促進するためにも施策の充実の一端に加えていただきますよう改めて強く要請いたします。 次に、平成十六年六月の障害者基本法の改正により、国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、社会、経済、文化、その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とする障害者週間がまさに先週の十二月三日から九日でした。 そこで、本市での取り組みを伺います。 質問の一点目、障害者差別解消法施行を踏まえた本市の取り組みをお示しください。 質問の二点目、効果についての認識をお示しください。 質問の三点目、法が施行されたことや今後は市長の公約を盛り込んだ第五次総合計画後期基本計画が始まることを踏まえて、本市の障害福祉の推進がなされることと考えますが、これらを踏まえての基本的な考え方をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 障害者週間の取り組みといたしましては、昨年度と同様に、本庁・各支所における懸垂幕及びポスターの掲示、市民のひろばへの掲載のほか、さまざまな分野において輝いている障害者等をチャレンジド大賞として表彰したところでございます。 これらの取り組みを通じて、市民の方々の障害及び障害者についての関心と理解が高まるものと考えております。 今後におきましても障害者差別解消法において目的とされている共生社会の実現に向けて障害者の社会参加の機会を確保できるよう障害の特性に応じた福祉サービスを充実するほか、権利擁護の取り組みを含む環境整備などを計画的に進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 ことしは障害者差別解消法が施行された一方で、神奈川県相模原市の障害者支援施設で大変痛ましい凶悪事件が起こり、障害福祉について市民の一層の啓発を高めなければならなかったはずですが、例年どおりの取り組みになったことは残念です。今後の基本的な考え方もお示しいただきましたが、まずはしっかりと認識を改めるべきということは指摘いたします。 次に、障害福祉の合理的配慮の提供、具体化について、市役所等の車椅子の設置状況と改善を求める立場から、以下伺います。 四月以来、私のもとに足の不自由な方がたびたび来られました。その都度、西別館の駐車場に車椅子を借りて迎えに行くのですが、多くの場合、車椅子はほかに御利用の方がおられるのか見当たらず、案内係の方にお願いしたところ、本館や東別館、みなと大通り別館に連絡を入れて走って取りに行く、このような対応がなされていました。案内係の皆さんの丁寧で迅速な対応には感謝を申し上げたいと思いますが、果たして車椅子が十分に設置してあるのか疑問が残りました。 質問の一点目、市役所本館、別館、東別館、みなと大通り別館、西別館、各支所の車椅子の設置数をお示しください。 質問の二点目、あわせて利用者が多い場合の対応はどのようになされているのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(秋野博臣君) お答えいたします。 本庁舎におきましては、本館に八台、別館に一台、東別館に一台、みなと大通り別館に一台、西別館に二台、車椅子を設置いたしております。 また、各館で不足する場合には職員が隣の館から用意するなどいたしております。 以上でございます。 ◎市民局長(中薗正人君) 各支所の車椅子の設置数は、谷山三台、伊敷五台、吉野三台、吉田四台、桜島四台、喜入三台、松元三台、郡山六台、東桜島一台となっております。 次に、各支所における車椅子の利用に際し市民から不足しているとの声はお聞きしていないところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 他の庁舎に連絡して取りに行っていただくのも時に二十分から三十分かかることもあり、利用者に待っていただくことになります。来庁者の多い本館周辺の別館の常設の台数が余りにも少ないのではないでしょうか。 質問の三点目、早急に設置数をふやす必要があるのではないかと考えますが、当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(秋野博臣君) 車椅子が一時的に不足するような際は利用者にお待ちいただく場合もございますが、まずは本庁舎内に設置してあるものをより有効に活用するよう庁内の連携を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎市民局長(中薗正人君) 各支所につきましては、現在の利用状況から新たな設置については考えておりませんが、今後、市民からの御意見や利用状況により適宜対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 現在、障害福祉課が所有している六台を含め各庁舎の常設をふやすことができないか、さらに設置数をふやす必要がないかも含めて早急に検討、対応すべきということを申し上げてこの質問を終わります。 新しい質問に入ります。 バイオガス施設・DBO方式の問題点について。 まず、実施方針・要求水準書案に多くの意見が殺到したため全体スケジュールが繰り下げられたことについて、以下伺ってまいります。 質問の一点目、実施方針・要求水準書(案)に寄せられた意見の数と特徴をお示しください。 質問の二点目、全体スケジュールを繰り下げなければならないほど意見が寄せられたことについての当局の認識をお示しください。 質問の三点目、今後どのように進められるのか対応をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(山口順一君) お答えいたします。 実施方針等に寄せられた質問や意見は百四十五件で、入札参加資格要件や業務範囲、リスク分担に関することなどでございます。 これはDBO方式による円滑な事業推進を図るため、PFI法の手続に準拠し、入札公告前に実施方針等を公表することで、入札に参加しようとする事業者等からの疑問や要望等を把握したものでございます。 今後については、今回寄せられた質問や意見を十分に検討し、来年四月の入札公告に反映してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 事業者の疑問や要望を把握したものとの答弁ですが、これまでにない施設の建設・運営に事業者も疑問噴出、実施方針もその疑問に答えるほど十分なものになっていないのではないかということは指摘させていただきます。 次に、DBO方式の他都市での実施状況について伺います。 質問の一点目、清掃工場とバイオガス施設を一体的にDBO方式で建設・運営している中核市をお示しください。 質問の二点目、中核市で事例が少ない要因についての当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(山口順一君) 現在、中核市においては清掃工場とバイオガス施設を一体的にDBO方式で建設・運営しているところはありませんが、これは、ごみ処理の考え方や施設の更新サイクルなどが自治体により異なるなど、それぞれの都市の事情によるものと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 中核市では例を見ない唯一の事業ということを確認させていただきます。 次に、バイオガスを買う事業者としてのメリットと業者は固定されるのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(山口順一君) ガス事業者は、南部清掃工場と同じ区画にある日本ガス株式会社を予定しており、同社としては、再生可能エネルギーであるバイオガスを利用効率の高い都市ガスの原料として利用することでエネルギーの地産地消に貢献でき、市民への意識啓発につながることなどがメリットであるとのことでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 業者が固定されるということで安定的にガスが供給できるのか、幾らでの取引となるのか懸念が残ります。 次に、本市でのPFI事業の問題点はDBO方式でも同様に含まれるものか認識を伺います。 質問の一点目、修繕費等を実費で支払うのではなく見込みで委託料に計上し、契約期間が終了するまで検証できないと考えますが、どうか。 質問の二点目、建設から運営・管理まで事業者に丸投げすることで事業の透明性の確保やチェック機能が働かないと考えますが、どうか。 質問の三点目、バリュー・フォー・マネーの評価・検証は契約期間終了時しかできないと考えますが、どうか。 三点についての認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(山口順一君) 修繕費等については、事業者が作成する長期的な修繕計画等に基づき委託料に計上することになりますが、修繕等の実績については四半期ごとに報告等で確認することとしております。 また、事業の実施状況については、建設運営機関を通して事業者からの実績報告や本市が実施するモニタリングにより確認してまいりたいと考えております。 本事業においては、二十七年度に実施した事業手法選定調査でDBO方式は公設公営方式に比べコスト削減効果があるとの評価が出されております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 当局は実績報告やモニタリングで透明性等を確保するとの答弁ですが、平成二十七年度決算のPFI事業の審査においては、修繕費は見込みで委託費に計上しているとのことで、実質の修繕等については明確に答えることができず、バリュー・フォー・マネー同様、契約期間終了時しか評価・検証ができないとのことでした。これでは透明性が確保されている、事業者への丸投げではないと言えないのではないでしょうか。 この質問の最後に、実施方針・要求水準書への意見や質問の多さがこの事業の難易度を示しているとともに、現在進行中のPFI事業の検証のないままの事業推進は問題と考えますが、当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(山口順一君) バイオガス施設の整備は、本市で発生する生ごみ等から回収したバイオガスを利用した都市ガスを各家庭等に供給するものであり、新たな再生可能エネルギーの利用推進や市民のリサイクル意識の啓発にもつながることから、着実に稼働している先行事例等を参考にしながら事業を推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本市で初めて唯一の鴨池公園水泳プールでのPFI事業はほかに例を見ない十五年という運営の委託です。その検証もできないさなかに、さらに長い二十年の契約と中核市で例がないバイオガス施設との一体型のDBO方式について懸念を申し上げ、中止を強く求めてこの質問を終わります。 新しい質問に入ります。 土地区画整理事業について、補正予算での影響と事業の進捗、今後の推進の考え方について、以下伺ってまいります。 まず、第五次鹿児島市総合計画前期基本計画における土地区画整理事業の現状についての総括と後期基本計画においてどのような推進を図るのか基本的な考え方をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) お答えいたします。 前期期間においては、地域住民の理解と協力のもと三地区の換地処分が完了するなど、事業の推進に取り組んできたところでございます。後期期間においても良質な財源の確保などに努めながら新規地区を含めて引き続き事業の推進に取り組むこととしております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 後期基本計画では、長期間にわたってきたこれまでの事業をしっかり完結させ、新規事業を推進することが求められます。 次に、第八一号議案 平成二十八年度鹿児島市一般会計補正予算(第三号)に計上されている同事業の内容について伺います。 質問の一点目、今回の補正の影響を含む土地区画整理事業における平成二十八年度の社会資本整備総合交付金の補助内示の状況をお示しください。 質問の二点目、補正のあった土地区画整理事業の事業費ベースにおける進捗率をお示しください。 質問の三点目、吉野地区土地区画整理事業の繰越明許費一億八千九百万円の理由と対象の移転棟数をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 補助内示の状況については、当初予算に対する内示率はおよそ九二%、今回の追加内示後はおよそ九九%となっております。 次に、国の内示により追加補正のあった谷山駅周辺地区土地区画整理事業における事業費ベースでの進捗率は七二・一%でございます。 繰り越しの理由は、施工予定箇所の建物等の移転交渉に不測の日数を要したことで道路などの工事の年度内完了が困難となったことによるものであり、影響する建物の棟数は十二棟でございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 補正予算の内容をお示しいただきましたが、吉野地区で移転についての繰越明許費が設定されていますので、次に、吉野地区土地区画整理事業の進捗について伺います。 質問の一点目、今補正予算の影響を含む平成二十八年度末までの移転棟数、残移転棟数の見込みをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 二十八年度末における建物移転棟数の累計は二千百五十棟であり、残りの移転棟数は百二十五棟となる見込みでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 繰越明許による事業のおくれはないものと理解しますが、本年第一回定例会での質疑においては、過去五年間の平均移転棟数が八五棟とのことでしたので、平成二十九年度に工事完了はよほどのことがない限り困難ではないかと考えます。 前回の質疑の中では見直しが必要との当局の見解を示されていますが、質問の二点目、資金計画や施行期間の精査と見直しは、工事概成年度をこれ以上延ばさないとの観点で進んでいるのか。現状と見通しをお示しください。 質問の三点目、吉野第二地区土地区画整理事業への影響はないものか認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 資金計画や施行期間については、精査の結果、事業費の増や施行期間の延伸が必要となったことから、それらを踏まえた事業計画の変更について、現在、国や県と協議を進めているところでございます。 吉野第二地区については、吉野地区を初め、現在施行中の地区の進捗状況や本市の財政状況などを見きわめながら進める必要があると考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 機会あるごとに、これ以上の期間の延長をしないよう一刻も早い工事完了を求めてきただけに、精査の結果、事業計画の延伸が必要とされたことは大変残念です。吉野第二地区についても、吉野を含む他地区の進捗を見きわめるとなると事業開始に影響があると言わざるを得ません。 これまでも申し上げてきましたが、後期基本計画が始まる平成二十九年度以降、吉野地区の一刻も早い工事完了と吉野第二地区の一刻も早い事業開始を位置づけ、推進されるよう当局に強く要請をいたしまして、以上で私の個人質疑の全てを終了いたします。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、大園たつや議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、たてやま清隆議員。   [たてやま清隆議員 登壇](拍手) ◆(たてやま清隆議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。 市長選挙について質問します。 初めに、選挙管理委員会に質問します。今回の市長選挙の二五・〇〇%の低投票率の原因をどう考えるか。過去四回の市長選挙で最も投票率の低い投票所はどこか。また、投票率を上げるためにどのような特段の啓発活動や環境整備に取り組んだのか。 答弁願います。 ◎選挙管理委員会事務局長(中野和久君) お答えいたします。 全国的に投票率が低下傾向にある中、本市におきましても市民の皆様の政治に対する関心が薄れ選挙離れがあることや投票日の悪天候の影響などが投票率が伸びなかった原因ではないかと考えております。 次に、過去四回で最も投票率の低い投票所はいずれも甲東中学校でございます。選挙管理委員会といたしましては、投票環境の整備を図るため、イオンモール鹿児島に期日前投票所を増設したほか、広報車による市内全域にわたる広報や街頭啓発、選挙コンシェルジュが出演するテレビスポット放映、啓発ポスターの掲示など、各面から投票率向上のための取り組みを行ったところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 悪天候も低投票率要因の一つではありますが、主な要因ではないと思います。選管としては、啓発活動と投票所等の環境整備のために最大限の努力を発揮したかが問われています。この十二年間で投票所と事務従事者は減少しており、広報カーの台数も減少しています。投票率の低い地域での重点的な広報活動も行われていないようであります。これらの問題の背景には選挙関連予算の削減があります。私が当局に求めた資料では、平成二十年の市長選挙予算は一億八千八十四万七千円に対し今回の予算は一億三千六百十二万四千円であり、大幅に削減されています。市民の選挙離れが進む情勢だと認識されているならば、選管としても予算の拡充を求めるべきということを申し上げておきます。 次に、森市長にお聞きします。 森市長は、十万一千四百十七票、八二・三%の支持を得て四期目を当選されました。しかし、今回の市長選挙は一騎打ちの選挙戦であり、本来なら前回より得票をふやして当選されるべきと考えますが、森市長は前回と比較して一万四千九百五十五票の得票を減らしています。この得票減の要因についてどのようにお考えでしょうか。また、市民の七五%、三十七万人超の市民が投票を棄権した要因についてどのようにお考えでしょうか。 また、森市長はこれまで三期十二年間、市民が主役を原点に掲げて市政運営に当たってこられたと思いますが、今回の選挙結果を踏まえて、真に市民が主役の市政を実現するために今後の市政運営をどのように改めるべきとお考えでしょうか。見解をお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) たてやま清隆議員にお答えをいたします。 今回、投票率が二五%と四人に三人の方が投票に参加していただけなかったことについては大変残念に思っております。先ほど要因については選管事務局長が答弁しましたけれども、市民の皆様方の政治に対する関心が薄れ選挙離れがあること、例えば、四月の市議選、また今回の市長選でも過去最低を記録いたしたところであり、もう一つには対立候補の出馬表明が告示前の約三週間前だったことによる市長選への盛り上がりに欠けたこと、また投票日の当日があいにくの天候であったこと、そういうことなどの要因もあろうかと思いますが、私は市政に対する市民の関心が十分に高まらず、投票参加に結びつかなかったこともその要因の一つであると考えておりまして、このことを真摯に受けとめ、今後さらに対話と協働を深め市民目線に立ったきめ細かな施策を展開するとともに、さまざまな機会を捉え積極的な市政情報の発信に努めるなど、市民の皆様方に市政をより身近に感じていただく努力を続けていかなければならないと考えております。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 市政への市民の関心が高まらず投票参加に結びつけられなかったことが得票減の要因ということは、森市長の三期十二年間の実績と今回の市長のマニフェストに対する評価でもあると率直に認識されるべきではないでしょうか。 今回の選挙で森市長に敗れましたが、市民の市政をつくる会・桂田美智子候補は、告示直前の立候補であったにもかかわらず、二万一千七百四十五票、一七・四六%の支持を得ることができました。桂田美智子候補は、三期十二年間の森市政のもとでは実現できていない市政の課題に政治の光を当て、六十六の政策を掲げて市民に訴えました。森市長が今後、全市民の立場に立って市政運営に取り組むお考えであるならば、市民の市政をつくる会候補に一票を投じた市民の思いをぜひ尊重していただきたいと思います。 そこで、市民の市政をつくる会候補が掲げた重点政策について市長の見解をお聞かせください。 第一に、危険な川内原発の再稼働の中止と廃炉を求め、六十万市民の命を守るために市内全域の避難計画の策定と安定ヨウ素剤の事前配布に取り組む原発のない安心のまちづくりについて。 第二に、保育所、児童クラブの待機児童の解消、学校給食の無料化、市立の発達支援センターの設立等による子育て安心のまちづくりについて。 第三に、高過ぎる国保税、介護保険料の引き下げと減免制度の拡充、特養ホームの増設による待機者解消、高齢者等緊急通報システムの改善等による高齢者安心のまちづくりについて。 第四に、市独自の給付型奨学金制度の創設、保育士・介護職員の賃金改善、働く人に公正な賃金を保障する公契約条例の制定、若者の自立を支援する家賃補助制度の創設等による「若者」安心のまちづくりについて。 第五に、子供の貧困実態を市独自に調査し、貧困率の削減目標を定めて、ひとり親家庭の支援拡充や児童扶養手当の上乗せ給付等の実施による貧困をなくすまちづくりについて。 第六に、平成十八年以降、一度も開催されていない市長等の特別職の給与を審議する審議会を開催し、給与の見直しを行うとともに、貧困と格差が広がる市民生活を直視し、市長の退職金を廃止するなど、市長みずからが身を切る改革を断行するお考えはありませんか。 以上、それぞれ市長の見解をお示しください。 答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 市民の市政をつくる会候補の重点政策に対する各項目についての私の見解を述べたいと思います。 原発につきましては、これまでも申し上げてきましたとおり、再生可能エネルギーにより必要な電力が確保されるまでの間、できる限りの節電に努め、市民の日常生活や経済・産業活動に深刻な影響が出ない時点で可能な限り原発への依存を抑えていくべきであると考えておりまして、四期目のマニフェストでも掲げましたように安定的な電力の供給に向けた再生可能エネルギーや省エネルギー技術の利用・導入に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 子育て支援につきましては、こども医療費の窓口負担解消の実現や児童相談所の新設に向けた取り組みを進めるなど、さらなる充実に取り組むほか、高齢化対策につきましては、地域包括ケアの推進や介護予防、生活支援サービスの充実など、高齢者が生きがいを持って健やかに安心して暮らせるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 また、今回のマニフェストの重点政策の一つに、「次代のしごとづくりにチャレンジ」を掲げ、その中で若者についても誇りを持って安心して働ける環境づくりを目指すこととしており、そのための各種施策を積極的に展開し、若者にとって魅力的で安定した仕事の場づくりを進めてまいりたいと考えております。 子供の貧困対策につきましては、子ども食堂などの活動や子供の学習に対する支援など、貧困の世代間連鎖の解消に向けた対策を強化してまいりたいと考えております。 私を初め、市議会議員など、特別職の給料、報酬等につきましては、納税者である市民の皆様の理解が得られることが大切であると考えており、今後におきましても民間給与との均衡を図るための人事院勧告に準じるなど、社会一般情勢に適用した対応を図ってまいりたいと考えております。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 市民の市政をつくる会候補の六つの重点政策についてそれぞれ見解を述べていただきましたが、森市長は原発問題について、川内原発の再稼働という現実の危険性に向き合わない態度を改めて示されました。また、子育て安心、高齢者安心、若者安心、貧困をなくすまちづくり等の政策について御自身の公約は述べられましたが、市民の会候補の政策については言及されませんでした。市民の会候補が掲げた六十六の政策の多くは森市政には欠けている政策であります。私ども党市議団は市民との共同の力を発揮してこれらの政策実現のために奮闘する決意を申し上げ、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 今回の第四回定例会に提出された連携中枢都市圏形成に関する議案を踏まえて、連携中枢都市圏形成と子育て支援について質問します。 質問の一点目、連携中枢都市圏形成の目的と第五次総合計画後期基本計画案における五年間で二十事業の内容について。 質問の二点目、連携中枢都市圏形成における子育て支援の推進の内容と検討課題について。 それぞれ答弁願います。 ◎企画財政局長(秋野博臣君) お答えいたします。 連携中枢都市圏は、人口減少・少子高齢社会においても一定の圏域人口を有し、活力ある社会経済を維持するための拠点を形成することがその目的とされており、後期基本計画案においては五年間で二十の連携事業に取り組む目標を掲げており、圏域全体の経済成長の牽引、高次の都市機能の集積・強化及び圏域全体の生活関連機能サービスの向上を図ることとしております。 子育て支援の推進に関しては、連携して情報発信を行うほか、子育て支援施設や病児・病後児保育施設などの圏域内での広域利用について協議・検討を行うこととしております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 連携中枢都市圏形成の目的には圏域全体の生活関連サービスの向上があり、その中で子育て支援の推進として子育て支援施設や病児・病後児保育施設が位置づけられており、その広域利用について検討されていることが明らかにされました。 そこで質問しますが、三市及び本市の保育施設の利用状況と保育施設の広域利用を促進する上での課題についてお示しください。 答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 三市の保育所等を利用する本市の児童数は、本年四月一日現在、日置市六十三人、姶良市二人、いちき串木野市十一人となっております。また、本市の保育所等を利用する三市の児童数は、日置市から五人、姶良市から五十一人で、いちき串木野市からはございません。課題としましては、待機児童の状況により受け入れられない場合があることでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 鹿児島市民が三市の保育施設を合計で七十六人利用しており、本市の保育施設を日置市、姶良市合計で五十六人利用しているようですが、待機児童対策が各自治体の課題のようであります。 次に、連携中枢都市圏形成の連携事業の中に位置づけられている病児・病後児保育について、日置市、姶良市、いちき串木野市の三市の実施状況と鹿児島市民も利用できるのか、利用対象者についてお示しください。 答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 三市における病児・病後児保育事業の実施状況につきましては、利用対象者は、日置市が市内に住所を有する小学六年生までの児童、姶良市は市内に住所を有するまたは保護者が市内に勤務する小学六年生までの児童で、いちき串木野市は市内に住所を有する十歳までの児童となっております。二十七年度の延べ利用者数は、日置市が七十五人、姶良市が五百十人で、うち本市の児童が二十四人、いちき串木野市が四百四十人となっております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 三市の中では姶良市のみが市内に勤務する市民が利用可能であり、鹿児島市民も延べ二十四人利用しているようであります。 そこで質問しますが、本市の利用対象者は鹿児島市民に限定されています。本年第一回定例会の質疑では、キャンセル待ちも多く、市外の児童の受け入れは困難との答弁でしたが、鹿児島市内で働いている日置市、姶良市、いちき串木野市の市民も利用できるように今後三市との連携事業の中で検討していくべきと考えますが、見解をお示しください。 答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 三市の児童の受け入れについては、本市の病児・病後児保育施設の整備状況やキャンセル待ち児童数の動向などを踏まえ、今後も三市と協議を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 三市と病児・病後児保育の広域利用の協議を進めていく中で検討していくとのことですので、ぜひ四市で相互利用できるように要請いたします。 次に、本市の病児・病後児保育の状況について質問します。 質問の一点目、病児・病後児保育の施設数、受け入れ人数、年齢別の利用者数、キャンセル待ち児童数について、平成二十七年度と二十八年度直近の実績の傾向について。 質問の二点目、今年度実施されている各施設への委託料の増額による効果、また対象児童を小学六年生まで拡大した影響とキャンセル待ちの児童対策の状況について。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市における病児・病後児保育施設数及び受け入れ人数でございますが、七施設で、利用定員は各四人となっております。二十七年度の年齢別の利用者数は、就学前は七千三百六十九人、小学一年から三年生までは六百五十五人となっております。キャンセル待ち児童数は、二十七年度は三千七百八十九人、本年四月から十月までは二千七百九十人となっております。 委託料増額の効果といたしましては、利用の少ない日などにおいて、看護師等による保育所等への巡回や施設だより等により感染症の情報の周知が図られているものと考えております。対象児童拡大の影響といたしましては、本年九月末時点での小学四年から六年までの延べ利用者数は二十七人となっており、現時点では影響は少ないものと考えております。キャンセル待ち児童の対策は申し込み状況に応じて保育士を確保し、定員を超えて受け入れる場合や予約取り消しの連絡をメール等で行うなど、柔軟に対応しているところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 平成二十六年度の利用者数は七千三百三十五人、そして、キャンセル待ちが二千八百五十六人でしたので、平成二十七年度以降も利用者数、キャンセル待ち児童数ともに増加傾向にあるようです。小学六年生までの対象拡大の影響は少ないとのことであります。 次に、子ども・子育て支援事業計画と病児・病後児保育について質問します。 質問の一点目、量の見込み、確保方策の当初計画の見直しの必要性について。 質問の二点目、病児・病後児保育への医療機関の協力意向状況と今後の施設増加の見通しについて。 質問の三点目、一施設当たりの受け入れ人数の拡大と保育士等の確保の見通しについて。 それぞれ答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 子ども・子育て支援事業計画においては、一施設当たりの受け入れ人数の拡大及び施設数の増により三十一年度までに必要な量を確保することとしていることから、計画の見直しについては現時点では考えていないところでございます。 医療機関の協力につきましては、市医師会及び医師会の会員で構成する全国病児保育協議会鹿児島県支部に要請を行い、医師会より推薦を受けた病院、診療所を実施施設として指定しているところでございます。今後の施設増につきましては、市医師会と協議する中で対応してまいりたいと考えております。 受け入れ人数の拡大については、各施設において必要な保育士の確保により利用定員を超えた受け入れに努めていただいているところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 計画の見直しについては現時点では考えていないとのことですが、小学六年生までの対象拡大の影響が少ないとはいえ、キャンセル待ち児童数は年々増加しており、病児・病後児保育への需要は増加していると考えます。いずれ目標値の見直しは必要と考えます。また現在、七つの医療機関の協力をいただいているわけですが、さらに施設をふやしていくためには保育士等の職員の確保が不可欠だということを申し上げておきます。 次に、本市では医療機関に併設する施設型の病児・病後児保育事業に重点を置いて対策を進めていますが、都市部の自治体では民間による訪問型の病児・病後児保育の取り組みが見られますので、訪問型の病児・病後児保育について質問します。 質問の一点目、当局は訪問型の病児・病後児保育事業の内容をどう認識しているのか。また、国の訪問型についての方針をお示しください。 質問の二点目、訪問型について本市が検討していく上での課題と見解をお示しください。 以上、それぞれ答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 国においては、安心して子育てができる環境の整備や児童の福祉の向上を図る観点から病児・病後児保育事業を実施しており、さらなる充実を図るため、平成二十三年度に訪問型が創設されたものでございます。訪問型につきましては、児童が回復期に至らない場合、または回復期であり、かつ集団保育が困難な期間において当該児童の自宅において一時的に保育するものとなっております。 訪問型につきましては、実施市町村が事業の安全性や効率性等について検証を行う必要があるほか、年間を通して利用が見込まれるよう留意するなどの課題があることから、本市としては現在実施は考えていないところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 平成二十三年、国が示した訪問型については、事業の安全性や年間を通して利用が見込まれるかなど多くの検討すべき課題があるようです。本市は医療機関に併設する施設型での病児・病後児保育を推進しています。本年度から委託料を増額するなどの改善措置が講じられてはいますが、各施設が安定的に運営できるようにさらなる支援を要請してこの質問を終わります。 新しい質問に入ります。 本市の住宅行政について質問します。 前回の九月定例会では、家賃減免率の相違は適用される収入基準のほか、制度の周知も要因の一つと考えられるので、他都市調査について検討すると答弁されました。その調査結果を踏まえて、まず、市営住宅の家賃減免制度について質問します。 初めに、家賃滞納世帯数と市営住宅明け渡し請求について質問します。 一点目、平成二十五年度から二十七年度の家賃滞納世帯数、住宅明け渡し請求訴訟件数及び訴訟結果について。 二点目、本定例会に提出されている住宅明け渡し請求の専決処分四世帯の中で家賃減免制度を利用可能な世帯数と指導の経緯について。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) お答えします。 家賃滞納世帯数、訴訟件数及び訴訟結果のうち判決、和解、取り下げの件数を年度ごとに順に申し上げますと、二十五年度、六百二十八、二十六、六、十七、三、二十六年度、五百七十六、三十一、十一、二十、ゼロ、二十七年度、四百四十五世帯、三十四件、十五件、十九件、ゼロ件でございます。 また、今回の専決処分四件のうち家賃減免の対象となる可能性のある世帯は一件でございますが、制度の案内を行ったかについては記録に残っておらず、把握できないところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 家賃滞納世帯の中で住宅明け渡し請求訴訟にまで発展する割合が四%から八%の間で推移しています。前回九月定例会の質疑でも九件の住宅明け渡し請求の専決処分のうち二件は家賃減免の対象となる可能性があり、今回も四件のうち一件は家賃減免の対象となる可能性がありました。しかし、いずれも家賃減免制度を個別に案内したかどうか記録が残っていないとのことであります。家賃滞納分を返金した上で、その後、家賃減免を利用することができれば、負担が軽減され、住宅明け渡しを避けることができたかもしれません。 家賃滞納世帯に対する家賃減免制度等の案内を記録に残し、対象者には家賃減免の指導を徹底すべきと考えますが、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) これまでも滞納家賃の納付が困難で減免の可能性がある世帯については個別に制度の案内を行っており、現在は記録にも残しております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 現在は記録を残しているとのことですので、家賃滞納者には家賃減免制度を丁寧に案内し、利用できるように強く要請いたします。 次に、家賃減免制度を利用するためには申請書類が必要です。前回の九月定例会では申請手続の改善を検討すると答弁されています。私が政務調査課を通じて調査した中核市の中では、船橋市、松山市の二市が申請書類の簡素化を行っていると回答していますが、その具体的内容と本市の申請書類と比較してどのような点が簡素化されているのか答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 船橋市と松山市は非課税所得を収入に含めないことから所得を証する書類の提出を求めておりませんが、本市では非課税所得を含めた収入合計で減免の可否を審査していることから、収入申立書なども添付していただいております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 非課税所得を収入に含めるか否かで申請書類が異なってくるとのことですが、本市では一年分の預貯金通帳のコピーを含む六種類以上の書類提出が求められています。本市の減免基準である月額の収入基準額五万円以下を合理的に把握することが可能な申請方法を具体化し、申請書類の簡素化を図るべきと考えます。 次に、家賃減免制度の周知についての質問ですが、私が政務調査課を通じて調査した中核市の中で、前橋市、船橋市、岡崎市、大津市、高槻市、西宮市、高知市の七市が個別案内の通知等を行っていると回答しています。その具体的内容と本市の周知方法と比較してどのような点が異なるのか。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 制度については、本市と同様に七市とも入居者向け広報紙による周知のほか、契約説明時などに案内を行っておりますが、本市と異なり船橋市では個別の電話案内を、また大津市ほか四市では収入申告書送付時や家賃決定通知時などに全入居者に案内を行っております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇]
    ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 船橋市や大津市などの周知方法は、本市にやる気があれば実施可能な取り組みだと考えます。 次に、本市の二十七年度の家賃減免率が三・八%であるのに対して大分市の家賃減免率が四七・九%と非常に高い要因について、前回の質疑では、家賃決定通知を送付する際に減免適用の可能性がある方に対して個別に案内を送付しているからと答弁されましたが、大分市の家賃減免適用対象者への個別通知の方法を本市で実施する上でどのような課題があるのか。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 本市では大分市と家賃減免の収入算定方法が異なり減免対象世帯を特定できないことから、家賃決定時の個別通知は難しいところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 大分市と家賃減免の収入算定方法が異なるため、減免対象世帯を特定できないから個別通知は困難とのことです。次年度の家賃決定に必要な手続をする際に家賃減免の可否を判定できる仕組みを導入することで対応できないかと考えます。さらなる検討を要請いたします。 大分市を初め、他の中核市においても市営住宅の家賃減免制度を市民が利用しやすいように申請書類の簡素化、周知方法の改善に取り組んでいることが明らかになりましたが、本市としては今後どのような改善を図るのか見解をお示しください。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 申請書類の簡素化については、現在検討しており、また制度については、入居予定者には契約説明時に入居者のしおりで、入居者には住まいのひろばなどで引き続き周知を図りたいと考えております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 今、検討中の申請書類の簡素化については、他都市の事例も参考にして最大限簡素化を図るべきと考えます。また、減免制度の周知については、私が相談をお受けしたケースでは長年入居している方々が知りませんでした。契約時の周知だけではこれは不十分だと思います。長年居住している方々がむしろこの減免制度を理解していない、知らされていない、そういうケースが多々ございます。本市の現在の周知方法が効果的か否かを検証する意味でも、ぜひ制度の周知状況を調査されることを要請いたします。 次に、喜入地域における住宅行政について質問します。 旧喜入町は、合併前と比較して人口減、とりわけ児童数の減少が顕著であり、このままでは将来、学校の存続さえ懸念される状況に直面しています。このような問題を克服するために旧五町の小学校区を対象に一定の基準で選定を行い、地域活性化住宅を建設した地域では、子育て世帯がふえ、複式学級が一部解消されるなどの効果が発揮されています。 そこで質問します。 質問の一点目、本市の地域活性化住宅計画と喜入地域での計画実施状況と今後の方針について。 質問の二点目、喜入地域の町ごとの市営住宅戸数と長寿命化計画に基づくこれまでの取り組みと今後の方針について。 以上、それぞれ答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 地域活性化住宅については合併前の五町地域から四小学校区を選定し、喜入地域では平成二十四年度に瀬々串小学校区に五戸を建設しておりますが、今後の建設予定はないところでございます。 また、町ごとの市営住宅戸数は、喜入瀬々串九、喜入中名二十九、喜入十、喜入一倉二十、喜入前之浜十六、喜入生見十六戸であり、これまで長寿命化計画に基づき、新規建設二十戸、建てかえ十戸を実施したほか、外壁改修などに取り組んでおります。今後も引き続き同計画に基づき維持保全に取り組むこととしております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 喜入地域では瀬々串校区で五戸地域活性化住宅が建設されたのみであり、今後の建設予定はないとのことです。また、喜入地域六校区の市営住宅を対象にした長寿命化計画では、新築二十戸、建てかえ十戸が実施されていますが、これらの中には児童数の減少が懸念される一倉、前之浜、生見の三校区は含まれておりません。 そこで、地域活性化住宅からも長寿命化計画からも除外されている三校区の現状について質問します。 質問の一点目、喜入地域の一倉、前之浜、生見の三校区の合併前の十六年度、二十八年度の小学校児童数の比較と二十八年度の就学前の子供の数、三校区の複式学級の現状について。 質問の二点目、三校区の市営住宅の入居状況、児童のいる世帯数、そして今年度、当局が実施している入居緩和措置の効果と同地域の既存住宅の活用を促進する上での課題について。 以上、それぞれ答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 三校区の入居状況、児童のいる世帯数を順に申し上げますと、一倉、十四、二、前之浜、十五、三、生見、十五戸、ゼロ世帯でございます。また、六月に一倉住宅で新婚・子育て世帯向け住宅一戸の募集を行ったところですが、応募がなかったことから、今後も引き続き周知に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 一倉、前之浜、生見の各小学校の児童数を十六年度と二十八年度の順に申し上げますと、一倉小、二十二、四、前之浜小、六十二、五十、生見小、五十四、二十七人でございます。二十八年度、各校区就学前の子供の人数は、一倉小校区十二、前之浜小校区二十五、生見小校区二十三人でございます。複式学級は、一倉小五、六年の一学級、生見小一、二年、三、四年、五、六年の三学級で、前之浜小にはございません。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 三校区とも合併前と比較すると小学校児童数は減少し、就学前の子供も減少傾向にあり、複式学級もふえております。また、三校区四十四戸の入居者のうち児童のいる世帯は五戸であり、決して多いとは言えませんし、新婚世帯の応募もなく、入居緩和措置の効果もあらわれていません。 そこで質問しますが、子育て世帯の定着に効果的な事業である地域活性化住宅がなぜ一倉、前之浜、生見の三校区は選定から除外されているのか、その理由と選定基準についてそれぞれお示しください。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 当該住宅の選定基準は、児童数、公営住宅の充足割合、募集倍率などを設けており、一倉は公営住宅の充足割合の基準により、また三校区とも募集倍率の基準により選定しなかったところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 一倉校区は公営住宅の充足割合の基準、また、一倉、前之浜、生見の三校区は募集倍率の基準により選定から除外されていることが明らかになりました。 これらの三校区が選定要件をクリアできない要因、この要因を克服していくためにはどのような課題があるのかそれぞれお示しください。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 一倉の充足割合が高いのは地区の世帯数がふえないことが要因であり、一倉、前之浜、生見の募集倍率が低いのは立地条件などが要因ではないかと考えております。また、課題としては空き住戸の解消がございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 地域活性化住宅の選定要件を満たすためには一倉校区は世帯数がふえないことが要因とのことですが、市の基準で試算すると、現在の二百十三世帯の校区世帯数を三百二十九世帯以上にふやさなければクリアできません。これは現実には不可能であります。また、一倉、前之浜、生見の三校区の平均募集倍率が低い要因は立地条件とのことですが、これもどうすることもできない要因であります。三校区で合計八戸の空き室に多くの応募が寄せられるように、住居の建てかえや入居要件のさらなる緩和などの対策を講じるなど、地域の特性に見合った選定基準に改めるべきと考えます。 そこで質問しますが、地域活性化住宅に対する国の補助要件との関係の有無と本市の選定基準の見直しを今後検討すべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 国の補助は長寿命化計画に当該住宅建設事業を位置づけることを要件としており、本市の選定基準はその要件ではございません。 なお、選定基準を見直す予定はないところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 本市の住宅行政の推進によって、三校区の児童数をふやし、子供たちの笑顔あふれるまちにしたいという地域の願いに背を向ける冷たい答弁と言わざるを得ません。国の補助要件との関係がない以上、本市独自の判断で選定基準を見直すことは可能であります。長寿命化計画に基づく地域活性化住宅の建設が三校区で可能となるよう選定基準の見直しを強く求めてこの質問を終わります。 新しい質問に入ります。 市立病院について質問します。 市立病院は肝疾患診療専門医療機関であり、多くのB型・C型ウイルス性肝炎患者の市民が通院している医療機関であることから、肝炎患者への支援を強化していただきたい立場から質問します。 初めに、肝炎患者団体から市立病院に要望書が提出されていると仄聞しておりますので、その内容をお示しください。 答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) お答えいたします。 肝炎患者団体からの要望は、障害者手帳の認定基準が緩和されたことや重症化予防推進事業の定期検査費用助成制度について周知等を図ってもらいたい。また、B型・C型肝炎ウイルス検査の受検促進に努めていただきたいという内容でございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 患者団体から三つの要望が市立病院に出されているとのことですので、患者団体からの要望内容を踏まえてこれまでの院内での取り組みについて質問します。 一点目、肝炎患者の定期検査費用を助成するウイルス性肝炎患者等重症化予防推進事業の院内での周知状況と定期検査費用の助成に必要な診断書発行件数の二十七年度と二十八年度直近の実績について。 質問の二点目、六月の第二回定例会では、院長から、身体障害者手帳の認定基準が変わったことについては肝臓専門医が共通の認識を持ち対応しているとの答弁が示されていますが、障害者手帳交付申請の周知状況について。 質問の三点目、B型・C型肝炎ウイルス検査の院内での周知状況と二十七年度、二十八年度直近の受検実績について。 以上、それぞれ答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) ウイルス性肝炎患者等重症化予防推進事業につきましては、案内チラシを診療科の待合室や治療室に掲示するとともに、診療科受付において配布するなどして周知を図っているところでございます。診断書の発行は平成二十七年度はありませんが、今年度は十月末までに一件ございました。 次に、障害認定基準緩和に伴う障害者手帳交付申請制度につきましては、案内チラシを診療科待合室に掲示するとともに、該当する患者さんには医師が直接説明をいたしております。 次に、B型・C型肝炎ウイルス検査につきましては、診療科受付で案内チラシを配布するとともに、待合室にも掲示するなど周知を図っているところでございます。受検件数は、二十七年度が二十三件、今年度は十月末までに六件ございました。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 定期検査費用の助成に必要な診断書発行が一件とのことですが、今年度から対象者の基準が拡大され、ほとんどの肝炎患者が利用できる制度に改善されていますので、市立病院を受診する肝炎患者数を踏まえると、一件は極めて少ないと思います。課題は周知方法にあります。肝炎患者に対する定期検査費用の助成等の申請方法は極めて煩雑であり、説明が必要です。院内でのチラシ配布やポスター掲示だけでは周知には限界があります。また、診療現場の医師や看護師は多忙であり、患者に制度を説明する十分な時間を確保できないと思います。 肝炎患者への相談支援を強化するために市立病院の医療ソーシャルワーカーとの連携を強化すべきと考えますが、答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) 肝炎患者さんからの相談に対しましては、診療科の医師のほか、看護師や医療安全相談員が院内の医療ソーシャルワーカーと連携して対応いたしております。引き続きこれらの職員が制度内容の習熟に努め、患者さんへのきめ細かな対応を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 患者から問い合わせがあれば相談に応じるという関係ではなくて、診療科の受付職員から患者に制度を案内し、病院のソーシャルワーカーにつなぐというルーチンワークにすることで周知が進むと思われますので、ぜひ具体化を要請いたします。 次に、職員の勤務時間の管理について、労働基準監督署による是正勧告及び改善指導が行われた問題について、今後の課題を明らかにする立場から質問します。 市立病院は、昨年から二度にわたる労働基準監督署の指導を受けています。初めに、労働基準監督署による昨年の是正勧告及び改善指導の内容と経過、その対応についてお示しください。 答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) 昨年八月の是正勧告は、労使協定を超えた長時間労働に関するものなどで、改善指導は労働時間管理の適正化に関するものなどでございました。これを受け、同月中に労働組合と改めて協定を締結し、また、二十八年一月から出退勤管理システムを導入するなど対応したところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 昨年八月の労働基準監督署の是正勧告によって、時間外勤務についての労使協定の見直しと労働時間を適正に管理するための新たな出退勤システムがことし一月から導入されているようです。 ではなぜ、ことし二回目の労働基準監督署の是正勧告及び改善指導が行われたのかということについて質問いたします。 質問の一点目、労働基準監督署による本年の是正勧告と改善指導の内容と経過、その対応についてお示しください。 答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) 今回の是正勧告は時間外労働の割り増し賃金に関すること、また改善指導は適正な労働時間の把握管理に関することでございます。是正勧告については、看護職の過去三カ月分の時間外勤務の実態を調査し、十月に時間外勤務手当を追加支給したところでございます。また、改善指導については、勤務時間と出退勤時刻を比較できる仕組みをつくるなど対応しているところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 新たな出退勤システムの導入により実際の出勤・退勤の時間が明確になる一方、時間外勤務の申請時間との間で不合理な乖離が判明し、これが根拠となって時間外勤務の割り増し賃金を払っていないとされ、是正勧告における違反事項になったと考えます。 質問の二点目、労働基準監督署の是正勧告と改善指導は看護職の時間外勤務を問題視していますので、看護職の二十六年度、二十七年度、二十八年度の定数と看護職の二十六年度、二十七年度、二十八年度直近の時間外勤務手当支給者数、時間外労働時間、時間外勤務手当の推移の月平均の一人当たりの実績をお示しください。 答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) 看護職員の定数、時間外勤務手当の月平均の支給者数、一人当たりの時間及び支給額を順次申し上げますと、二十六年度は、五百六十人、四百七十人、八・九時間、約二万一千円、二十七年度は、六百三人、五百二人、十・二時間、約二万四千円、二十八年度は、十月末現在で六百三人、五百十六人、九時間、約二万一千円でございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 日本看護協会は、平成二十年に実施した全国調査では、未申請の時間外労働も含めて月平均二十三・四時間と発表しています。市立病院では八割以上の看護師が残業していますが、ただいま示された看護師の月平均の残業時間が実際の時間外勤務を適切に反映しているかは疑問であります。 質問の三点目、看護職の出勤・退勤の時刻と実際の時間外労働時間との間に不合理な乖離が生じる要因について病院当局はどのようにお考えですか。 答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) 時間の乖離は勤務時間終了後の不要な在室のほか、時間外勤務のあり方や手続に関する認識不足等により生じたものと考えております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 職員の勤務終了後の不要な在室や時間外勤務の手続の認識不足が要因との指摘ですが、私は、最大の要因は職場管理のあり方だと考えます。時間外勤務の申請を職員の自己申告にだけ委ねるのではなくて、職場長が勤務時間終了後、残された業務量を把握し、残業が必要か否か適切な指示を行うことが必要だと考えます。 質問の四点目、過去三カ月分の調査結果に基づく時間外勤務手当の支給結果として、支給者数、時間数、支給額について。 質問の五点目、調査結果によって時間外勤務を申請していなかった業務内容が明らかになったと思いますが、その内容と申請されなかった理由について。 以上、それぞれ答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) 六月から八月までの時間外勤務手当として延べ三十四人に八十一時間分、十九万二千七十円を追加支給したところでございます。 次に、時間外勤務を申請していなかったのは患者への対応や看護記録の入力などの申請漏れやカンファレンスの取り扱いが統一されていなかったことなどによるものでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 調査に当たっては管理者による面接が行われたと伺っておりますが、看護師にとってこれはプレッシャーだったと思います。延べ三十四人という結果も私は少ないように思います。また、調査の結果、患者への対応や記録業務、カンファレンス等の業務について時間外勤務の申請が行われていなかったことが明らかになりましたので、この問題点は今後に生かす必要があります。 質問の六点目、労働基準監督署の是正指導を受けてから、九月から十一月まで労働基準監督署に改善状況の報告が行われていますが、その中で、出勤・退勤の時刻と実際の時間外労働時間との間に生じる不合理な乖離はどの程度是正されたとお考えでしょうか。 答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) 労働基準監督署に提出した勤務時間と出退勤時刻の比較表によりますと、乖離時間は以前に比べ大きく減少しているところでございます。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 以前と比べると乖離は減少しているとのことですが、あくまでも乖離をゼロにすることが目標だということを申し上げておきます。 次に、賃金不払い労働、いわゆるサービス残業について、全国で三万人を超える看護師が回答している日本医労連二〇一三年度看護労働実態調査報告では、賃金不払い労働の主な業務として、多い順に、看護記録、情報収集、患者への対応、研修、各種委員会活動、機器の立ち上げ等の仕事の準備、研修と各種委員会以外の諸会議であると報告されています。病院当局としては、今回の労働基準監督署の是正指導を踏まえて、賃金不払い労働を二度と発生させないためにどのような課題認識をお持ちでしょうか。 答弁願います。 ◎病院事務局長(内山薫君) お触れになりました調査報告にある業務内容については、実態に応じて時間外勤務として対応しているところでございます。いわゆるサービス残業はあってはならないものと認識しており、改めて所属長への通知や看護職員全員を対象に時間外勤務に関する取り扱いを具体的に明示して説明を行ったところであり、今後とも適正な時間外勤務の執行が図られるよう努めてまいります。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 日本医労連の調査項目は全て看護業務であり、実態に応じて変わるものではないということを申し上げておきます。改めてサービス残業はあってはならないという認識を強く持っていただき、看護師を初め、全職員の労働時間管理が適正に行われるよう今後の取り組みを注視してまいります。 今回質問するに当たって、私は、市立病院で働いている看護師の話を聞く機会がありました。サービス残業の問題だけでなく、市立病院が急性期病院として医療の高度化、複雑化が進む中で、看護業務が年々厳しくなってきており、働き続けられない看護師がふえているとのことでした。 今回の労働基準監督署による看護現場への是正勧告の教訓も踏まえて、これを契機に看護業務の多様化、人員不足、長時間夜勤等の問題にもメスを入れ、看護労働の全般的な改善を検討すべきときと考えますが、病院事業管理者である病院長の見解を求めます。 答弁願います。 ◎市立病院長(坪内博仁君) お答えいたします。 病院事業は人的サービスが主体となることから、職員の働きやすい労働環境づくりは患者様へのサービスの質にも影響するものと考えております。したがって、職員の心身の健康保持はもとより、ワークライフバランスの推進の観点からも職員一人一人がやりがいや充実感を持って仕事に取り組めるよう風通しのよい職場づくりに努め、また業務量に応じた適正な人員配置を実施するとともに、業務改善にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [たてやま清隆議員 登壇] ◆(たてやま清隆議員) 答弁いただきました。 昨年の労働基準監督署の是正勧告により、職員の時間外勤務の上限の協定が引き上げられました。これは実際の業務量を現在の人員配置では対応できていないために時間外勤務の上限を引き上げたことを意味いたします。その結果、長時間勤務が拡大し、院長も懸念されている職員の心身の健康に悪影響を及ぼすことになりかねません。市立病院が掲げる安心安全な質の高い医療の提供を支えている医師や看護師などの働きやすい労働環境、風通しのよい職場づくりにこれを契機に本格的に取り組んでいただくことを強く要請いたしまして、私の個人質疑の全てを終わります。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、たてやま清隆議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。              午 後 零時  五分 休 憩            ─────────────────              午 後 一時  四分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、松尾まこと議員。   [松尾まこと議員 登壇](拍手) ◆(松尾まこと議員) 平成二十八年第四回市議会定例会に当たり、公明党市議団の一員として個人質問を行います。 サッカースタジアムの整備についてお伺いいたします。 この件については、これまで同僚議員からもるる質疑が交わされておりますが、先月行われた市長選における森市長のマニフェストにも掲げられていることから、これまでの議論を踏まえ伺ってまいります。 初めに、Jリーグのクラブライセンス取得要件である施設や財務など、五つの基準以外に必要となるスタジアム整備上の立地要件をどのように捉えているのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) お答えいたします。 スタジアムの立地要件につきましては、Jリーグが目指す理想のスタジアムによると、環境に優しいスタジアムとして公共交通機関のアクセスがよいこと、防災拠点としての利便性にすぐれていること、まちの集客装置として街なかにあることなどが示されております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 Jリーグが目指す理想のスタジアムとして、公共交通機関のアクセスや、まちの集客装置として街なかにあることなどが示されているようです。 私は、学生時代ラグビーに汗を流しておりました。本市には、ラグビートップリーグ所属チームがキャンプ地として毎年訪れており、二〇一九年にはラグビーワールドカップの日本開催が控えております。また、鹿児島出身の桑水流選手をキャプテンとする七人制ラグビー「セブンズ」の日本代表メンバーが本市で事前の強化合宿を行い、リオデジャネイロオリンピックに出場し、四位と大健闘しました。これらを踏まえると、整備されるスタジアムはサッカー専用ではなく、ラグビーなども開催できる総合球技場として整備すべきではないかと思います。 そこでお伺いいたします。 整備予定のサッカースタジアムとは、サッカー専用のスタジアムとするのか、どのように考えているのか見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) スタジアムの整備につきましては、ラグビーや多目的なイベント等での活用も含め、今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 スタジアムの整備については、ラグビーや多目的なイベント等での活用も含め検討していかれるとのことですので、ぜひその実現に向けて努めていただきますよう要望いたしておきます。 市長は、先日の定例記者会見において、マニフェストに掲げた事業のうち、県と関係する部分についての協議会や、さまざまな意見交換の場を設け対応していく旨を示されました。また、先週の地元業界紙には、スタジアムの建設地は市有地に該当する敷地がないため県有地を活用したいとの思いがあるとの記事が掲載されておりました。 そのことを踏まえ、以下お伺いいたします。 今後の県や関係団体等との協議について、第一点、市長が示した協議会の概要及び想定する構成メンバー。 第二点、県などとの役割分担の考え方。 第三点、具体的検討スケジュール及び完成目途についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) 協議会におきましては、整備の必要性など基本的事項を整理した上で、整備主体や用地等について検討してまいりたいと考えております。また、構成メンバーは、県やサッカー協会、経済団体等を想定しております。なお、県との役割分担やスケジュール等につきましては、今後、協議会等において検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 今後、協議会において、整備主体や用地等について検討されるとのことであります。協議会の構成メンバーには、サッカー協会に加え、ラグビー等の球技団体の参加も検討していただきますよう要望いたしておきます。 この項の最後に、鹿児島ユナイテッドFCのホームタウンの首長として、スタジアム整備に臨む森市長の決意をお聞かせください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 松尾まこと議員にお答えいたします。 私は、サッカースタジアムについては、魅力あふれるまちづくりにさらに磨きをかけ、都市の豊かさを将来に引き継ぐ重要な施設にしたいと考えております。 このような思いから、今回の市長選挙のマニフェストにおいて、重点政策の中に、「スポーツをまちの元気に変える仕掛けづくりにチャレンジ」を掲げ、オール鹿児島でサッカースタジアムを整備することを市民の皆様にお示ししたところでございます。 今後におきましては、年度内を目途に、県や関係団体等で組織する協議会を設置し、市民・県民の皆様方の御意見等も踏まえながら取り組んでまいりたいと考えております。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 森市長に答弁いただきました。 将来に引き継ぐ重要な施設にしたいとのことであります。私も同じ思いであります。 森市長のリーダーシップに期待し、今後の取り組みを見守ってまいります。 新しい質問に入ります。 錦江湾を楽しむ海の魅力づくりの推進につながるマリーナの整備促進についてお伺いいたします。 本市は、活火山桜島や錦江湾という世界的にも希有な自然景観を初め、南北に広がるウオーターフロントなどの魅力ある景観に恵まれていることから、マリーナなど水辺を整備することが人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまちを創造し、観光への活用、にぎわい創出と商業・サービス業の活性化などにつながると考えます。 そこでお伺いいたします。 初めに、錦江湾を楽しむ海の魅力づくりの推進につながるマリーナの整備促進について、これまでの取り組み及び経過をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) お答えいたします。 県によると、錦江湾マリーナの計画調査については、錦江湾を五つのゾーンに区分した上で、県内外のマリーナ管理者やヨット利用者などの意見を踏まえ、さまざまな観点から各ゾーンの地域特性を整理分析し、安全性、利便性など、総合的にすぐれている鹿児島港をマリーナの候補ゾーンとしたところであり、現在、クルーザーヨットに対応したマリーナについての適地及び施設配置などについて検討を進めているとのことでございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 引き続き、森市長がマニフェストに掲げたマリーナの整備についてお伺いいたします。 第一点、整備候補地。 第二点、施設のイメージ。 第三点、第五次総合計画後期基本計画案との整合性。 第四点、今後の予定を含め、県との協議状況及び課題について、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) マリーナの整備地については、現在、鹿児島港港湾計画において、本港区、中央港区、浜平川港区の三カ所に整備する計画となっております。 本市としましては、眼前に広がる錦江湾の豊かな自然や景観を生かし、市民・県民や観光客が海に親しみ触れ合える海洋性レクリエーションの空間としてマリーナの整備を進めていただきたいと考えております。 後期基本計画案では、豊かで多様なウオーターフロントの形成としてマリーナの整備促進が位置づけられているところでございます。 本市としましては、本年六月に開催されました鹿児島地域行政懇話会や八月に開催された県市意見交換会において、マリーナの早期整備について要請しているところであり、今後とも、機会あるごとに県へ働きかけてまいりたいと考えております。 マリーナの整備に当たっては、施設の規模や内容及び管理運営手法などの検討すべき課題があると考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 本市としては、市民・県民や観光客が海に親しみ触れ合える海洋性レクリエーションの空間としてマリーナの整備を進めてほしいとのことであります。 ここで、資料を使い神戸市のマリーナの状況を説明させていただきます。 こちらは、神戸のポートタワー付近の見取り図です。ここにポートタワーを挟んで博物館やホテル等の集客施設が建ち並んでおります。ここに小型の観光船等が接岸する三つの浮き桟橋があります。ちょっとわかりづらいですけれども、これが浮き桟橋です。ここに屋根つきの浮き桟橋となっております。ここにたくさんの人が並んでおりますけれども、次の観光船の出航に向けてたくさんの人が並んでおります。マリーナといっても単なるヨットハーバー的なものから、ただいまお示ししました神戸市のように商業施設等の集客施設が隣接し、市民や観光客など、多くの人が集う憩いの場やにぎわいの創出につながるものもあります。本市の場合、桜島のダイナミックな雄姿を眼前に見据える絶好のロケーションを有した位置にあります。 そこで、神戸市の事例を参考に小型の観光クルーズ船などが接岸する浮き桟橋を備え、おしゃれなレストランや商業施設等の集客施設が隣接するマリーナの施設整備が望まれます。 この項の最後に、森市長にお伺いいたします。 錦江湾を楽しむ海の魅力づくりに取り組む市長の思いをお聞かせください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 本市は、眼前に広がる波静かな錦江湾や雄大な桜島などの世界に誇り得る貴重な観光資源を有しておりますことから、私は、市民や観光客の皆様方が海に親しみ触れ合える豊かで多彩な交流空間を創出するために錦江湾を生かしたマリーナの整備が重要であると考えております。 そのようなことから、県との連携を図りながら魅力あふれるまちづくりの推進に向けて、今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えております。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 市長に答弁いただきました。 市民や観光客が海に親しみ触れ合える豊かで多彩な交流空間を創出するために錦江湾を生かしたマリーナの整備が重要との考えを示されました。森市長の思いに同感であります。小型のクルーズ船や遊覧船などが接岸する浮き桟橋も含めた施設整備の促進を要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 障害者差別解消法の合理的配慮につながる取り組みについてお伺いいたします。 本年四月から障害者差別解消法が施行され、障害のある人もない人もともに歩み幸せに暮らす社会をつくることを目指した取り組みが全国的に展開されているところであります。 そこで、本市の取り組みについて、以下伺ってまいります。 初めに、障害者差別解消法が示す合理的配慮の趣旨及び具体例をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 障害者差別解消法の合理的配慮の趣旨につきましては、障害者から配慮を求める意思の表明があった場合に、その実施に伴う負担が重過ぎない範囲で対応することにより、障害者の日常生活を保障するものであり、具体的には、車椅子の方が乗り物に乗るときに手助けをすることや窓口で障害の特性に応じたコミュニケーション手段で対応することなどでございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 こちらをごらんください。私たちは暮らしの中でこのような車椅子マークなど、さまざまな障害者に関するマーク等に出会います。 そこでお伺いいたします。 第一点、マークの意義及び期待される効果。 第二点、主なマーク等の種類及びそのメッセージについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 障害者に関するマークの意義としましては、障害に対する理解の促進や障害者が生活する上での安全性の向上などであり、期待される効果としましては、障害者にとって住みやすい環境の整備が進むことや災害時等において支援が行いやすくなることなどがあると考えております。 また、主なマーク等としましては、障害者が利用しやすい施設を示す障害者のための国際シンボルマーク、肢体不自由の方が運転する車をあらわす身体障害者標識のほか、周囲に理解や支援を求めるためのヘルプカードなどがございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 ただいまお示しいただいたヘルプカードなどのメッセージを多くの方々が理解できることが重要であります。 そのことを踏まえお伺いいたします。 本市の周知・啓発等の取り組み状況をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市では窓口でのチラシ配布、ホームページやゆうあいガイドブックへの掲載などにより周知・啓発に取り組んでいるところでございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 引き続き、さまざまな機会を活用し、市民に広く周知・啓発する方法も検討するなど、取り組みの強化を要望いたしておきます。 次に、障害者と補助犬への配慮についてお伺いいたします。 二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、世界中から補助犬を伴い来日される障害者の方々に対して、補助犬に対する正しい知識と対応方法を身につけた人材の養成など、補助犬受け入れの体制づくりが不可欠であります。 日本補助犬協会では、補助犬への理解促進が障害者の自立と社会参加の促進に大きくつながるとし、二〇一二年ロンドンオリンピック女子レスリング金メダリストの小原日登美さんを補助犬大使に任命し、キャンペーンなどの取り組みを行っているようであります。 そこでお伺いいたします。 第一点、補助犬の種類と概要。 第二点、利用までの流れ及び県・市における利用者数をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 補助犬には、視覚障害者の誘導等を行う盲導犬、聴覚障害者のために音を聞き分ける聴導犬、肢体不自由の方の日常生活を補助する介助犬の三種類がございます。 利用までの流れとしましては、本市へ申請していただき、県において申請者の生活状況等を把握し、補助犬訓練事業者との調整や契約を行います。その後、申請者が補助犬訓練施設において動作訓練を受けた後に利用していただくこととなります。また、本年十一月末時点の本県の利用者は十六人で、うち本市は七人となっており、全て盲導犬の利用者でございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 引き続き、現状を踏まえた課題及び本市の周知・啓発等の取り組み状況についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 課題としましては、補助犬についての周知が進んでいないことや理解不足による対応があることなどでございます。本市では、市民のひろばへの掲載や窓口でのリーフレットの配布、ホームページへの掲載などを行っておりますが、さらに周知・啓発に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 理解不足による対応があることは残念なことです。周知・啓発の取り組みの強化を要望いたしておきます。 次に、心のバリアフリーの推進等についてお伺いいたします。 心のバリアフリーの推進の重要性については、二十七年第三回定例会でも議論を交わした経緯があります。その際、森市長は、「私は、少子高齢化が進行する中にあっては、道路の段差解消などのハード面の取り組みとともに、高齢者や障害者などへの思いやりの心を育むソフト面の取り組みも推進することが大切であり、そのことが“豊かさ”実感都市・かごしまの実現にもつながっていくものと考えております」との考えを示されました。 そのことを踏まえお伺いいたします。 これまでの取り組み状況について、第一点、セミナーやキャンペーン等の実施による市民的運動への展開。 第二点、学校、教育現場での取り組み状況。 第三点、市民、交通事業者及び観光関係団体等が幅広く受講し、検定まで受けられる講座等の開催。 第四点、第三期観光未来戦略策定における取り組み状況をそれぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(秋野博臣君) お答えいたします。 交通事業者等の心のバリアフリーの取り組みとしては、国や民間事業者等との連携による研修会の開催や学生との協働による啓発ポスターの制作等を行ってきております。お触れになられた講座等につきましては、改めて関係機関にお伝えしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) 観光におけるバリアフリーにつきましては、これまでも取り組んできたところであり、現在策定中の第三期観光未来戦略におきましても、きめ細かな情報提供サービスの充実やバリアフリー化などに取り組むこととしており、誰もが安心して快適に観光を楽しめるよう受け入れ体制の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 本市の小中学校においては、国語や社会、技術・家庭科等でバリアフリーやユニバーサルデザインの意味を理解させることや、総合的な学習の時間でのアイマスクや車椅子体験、障害者や高齢者の方々との交流等を通して共生する社会の実現について学習しているところでございます。なお、国が二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックに向けて作成するモデル教材等は、開発・作成中とのことでございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) それぞれ答弁いただきました。 策定中の第三期観光未来戦略においては、観光におけるバリアフリーに取り組まれるようでありますが、その他の分野においては大きな進展は見られないようであります。 次に、他都市の先進的な取り組みとして、武蔵野市の心のバリアフリー啓発の取り組み内容及びその評価をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 武蔵野市におきましては、障害種別ごとの困り事や配慮のポイントについてまとめた心のバリアフリーハンドブックを作成し、教育機関や企業等において出前講座を実施するなど啓発に取り組んでいるようでございます。同講座には毎年多くの方が受講されており、障害についての理解・啓発に一定の効果があるものと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 武蔵野市の取り組みに対して、障害についての理解・啓発に一定の効果があるとの考えを示されました。本市においても、ハンドブックの作成や教育機関、企業等における出前講座の実施など、本市の実情に合った取り組みを進める必要があると思います。 そこでお伺いいたします。 心のバリアフリー推進に関する取り組みを強化すべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 心のバリアフリーにつきましては、障害のある人が日常生活を送る上での適切な支援につながるものであり、今後、他都市の事例なども参考に調査研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 今後、他都市の事例なども参考に調査研究されるとのことですので注視してまいります。 新しい質問に入ります。 本市の公園整備等についてお伺いいたします。 本年の第二回定例会で市立病院跡地緑地整備事業について質疑を交わし、隣接する甲突川等との一体的な視点を持った本市にふさわしい空間の創造などを提案させていただいた経緯があります。 そのことを踏まえ、以下お伺いいたします。 第一点、本市の公園・緑地等の整備方針。 第二点、武岡公園、市立病院跡地の整備については、整備方針及び進捗状況、景観及びその地に刻まれた歴史等を含む立地の特徴、整備に対する市民等の声及び要望について、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 公園緑地については、全市的に調和のとれた配置と拡充に努めており、可能な限り地域のニーズや特性を踏まえた公園づくりに取り組むこととしております。 武岡公園は、すぐれた眺望スポットとしてだけでなく、市民や観光客の方々の憩いの場や散策、健康づくりの場となるよう整備することとしており、現在、基本計画案に係るパブリックコメント手続の実施結果を取りまとめております。また、当公園は、鹿児島中央駅の南西およそ一キロメートル、標高およそ百二十メートルの丘陵地に位置し、その眺望は、同駅周辺を中心に、錦江湾、桜島へと連なるパノラマが一望でき、一部に中世の山城などがあったとされております。整備については、施設の充実や安全面に関する意見などが寄せられております。 市立病院跡地の緑地整備については、都市の杜の創出、潤いと魅力に満ちた空間の形成、防災機能の整備を基本的な方向性として検討委員会を設置し、基本計画案の検討に取り組んでおります。また、当跡地は、鹿児島中央駅といづろ・天文館という二つの商業地区の中間に位置し、甲突川左岸緑地に近接するとともに、緑豊かなナポリ・パース通りと市電軌道敷緑化の交差地点に立地しており、一角に彫刻家安藤 照氏の誕生地がございます。整備については、地元代表者への説明会において、市民や観光客がゆっくりと休息できる空間の確保や駐輪場の設置などの要望が寄せられております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 武岡公園は、市民や観光客の憩いの場や散策、健康づくりの場となるよう整備され、市立病院跡地は、都市の杜の創出、潤いと魅力に満ちた空間の形成、防災機能の整備を基本的な方向性とされているとのことであります。 引き続き、他都市の取り組みについてお伺いいたします。 神戸市の須磨離宮公園と東京都港区のイタリア公園について取り組み事例及びハード・ソフトの両面にわたる特徴並びに評価をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 須磨離宮公園は、バラ園や噴水広場などがある自然と美しく調和した庭園と四季の風景や温室植物が楽しめる植物園からなる面積八十二・六ヘクタールの総合公園でございます。年間を通して、指定管理者によるイベントの実施や大学等との連携の推進などにより、利用促進と地域活性化を図っております。 イタリア公園は、幾何学的なデザインの庭園にイタリア製の彫刻や噴水が設置された面積〇・三七ヘクタールのイタリア式庭園の公園でございます。近隣の港区立芝公園とあわせて指定管理者制度を導入して管理運営を行っております。 両公園とも、西洋式庭園を取り入れた特徴のある公園として、西洋文化に触れる機会を提供するとともに、指定管理者制度を導入することで効果的かつ効率的な管理運営と管理コストの低減、利用促進などが図られているようでございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 こちらの写真は港区のイタリア公園です。この公園はイタリア政府等が寄贈した公園で、ここにある彫像が写っておりますけれども、十一体の彫像があるんですけれども、十一体の彫像や照明等、全てメード・イン・イタリーであります。公園自体は幾何学的なデザインであり、カラフルな花も好まないようで、ちょっとわかりにくいんですけど、バラがここには植えてあるんですけれども、植えてあるバラも白系に限定されていました。 次は、市長、ナポリ市にある鹿児島広場の写真です。ナポリ市では、姉妹都市盟約五十周年を記念し、新副都心地区に鹿児島広場を設置してあります。そこにはまるで地球をイメージする球体の中に、薩摩をイメージさせるような、丸に十の字にも見えるようなデザインのモニュメントが設置されて、昨年の除幕式には森市長も出席されております。 市立病院跡地は、先ほどの答弁にもありましたが、甲突川左岸緑地に近接するとともに、緑豊かなナポリ・パース通りと市電軌道敷緑化の交差地点に立地しております。また、背後は、国際交流センターの整備予定地とも隣接するなど、そのロケーションや立地などの特徴から国際的な色彩を感じさせるところに位置しているのではないかと思います。 そこで、先ほど述べましたナポリ市の取り組みの経緯も踏まえ、市立病院跡地には国際交流の要素を取り入れたメモリアル的なモニュメントの設置や公園部のゾーニングの中で港区のイタリア公園のような西洋式庭園を導入することなども考えてみてはどうかと思います。 そこで、広く市民等に親しまれるため、国際交流や歴史などの視点を生かし、新たな情報発信の場となるような公園整備をすべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 武岡公園や市立病院跡地については、御提案の趣旨も参考にさせていただき、地域のニーズや特性を生かした魅力と特徴のある公園づくりに努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 国際交流や歴史などの視点を生かし、西洋式の庭園を導入するなど、魅力ある公園整備となるよう期待し見守ってまいります。 新しい質問に入ります。 交通事業等についてお伺いいたします。 郡元交差点等の軌道改良については、これまで横断歩道部の改良を要望してきた経緯があります。また、今回の補正に関連する予算が計上されており、そのことを踏まえ、以下お伺いいたします。 第一点、整備スケジュール及び工法、財源等の当初計画との相違点。 第二点、期待される改良効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) お答えいたします。 郡元交差点軌道改良事業につきましては、当初、従来工法により二十八年度から三カ年で実施することにしておりましたが、九州運輸局から、より振動等の少ない制振軌道として整備すれば国の補助金の交付対象になるとの連絡があったことから、工法を見直すことにし、三十一年度までの四カ年で整備するものでございます。 本事業によりまして、電車の走行に伴う振動や騒音が低減され、乗り心地や走向の安全性が向上するとともに、交差点を通過する車両や歩行者等の安全も図られると考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 国庫補助の対象となる工法の導入により、より改善がなされるとのことでありますので、整備の進捗を見守ってまいります。 引き続き、その他横断歩道部の未整備箇所及び今後の整備方針についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) 市電軌道敷上にある横断歩道のうち、今回整備される郡元交差点を除く武之橋交差点など三カ所の未整備箇所につきましては、現在、強固な舗装版にするための工法等について検討しているところでございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 こちらをごらんください。今お示しになられた武之橋交差点の未整備箇所です。アスファルトの変形などによりすき間ができ、そこに車椅子やベビーカーの車輪や、つえの先がはまったりする事案が起きているようです。こちらはまだ、当局の計画にも上っていない箇所であります。過去に補修がなされていますが、新たに段差などが生じており、歩行者等に支障を来している箇所も多く見受けられます。 そこで、軌道上の横断歩道部については早急に点検を行い、国の補助金等を活用し計画的な改良事業に取り組まれますよう要望いたしておきます。 次に、交通局等のバリアフリーの取り組みについてお伺いいたします。 高齢者や障害者等の外出や移動しやすい地域社会の形成には、公共交通車両のバリアフリー化の推進は重要であります。 そこでお伺いいたします。 交通局の電車・バス車両の乗り合い、貸し切り等の種類別におけるバリアフリーのこれまでの取り組み状況及び実績についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) バリアフリーの取り組みとしましては、電車につきましては、営業車両五十四両のうち十三両の超低床電車を導入するとともに、停留場三十七カ所のうち二十六カ所が車椅子乗降に対応できる電停となっております。 バスにつきましては、乗り合いバス百九十九両のうち百二十四両のノンステップバス等を導入しております。また、貸し切りバス五両につきましては未対応でございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 引き続きお伺いいたします。 リフトつき観光バスの導入及びカゴシマシティビューのバリアフリー化の検討状況をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) カゴシマシティビューは、現在、四台の車両で運行しており、うち一台は平成六年式で二十年以上経過し老朽化が進むとともに、車両構造上、バリアフリー未対応となっていることから検討が必要と考えております。 以上でございます。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) リフトつき観光バスにつきましては、これまでメーカーへの仕様等の問い合わせや、先に導入している事業者での運用形態や利用実績、本市のゆうあい福祉バスの利用状況等を調査するなど検討を行っているところでございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) それぞれ答弁いただきました。 リフトつき観光バスの導入については、前向きな検討がなされているようですので、時期を失することのない対応を要望いたしておきます。また、カゴシマシティビューについては、バリアフリー未対応であり、検討が必要とのことであります。バスの発注から納車までは相当の時間を要すると仄聞いたします。NHKの大河ドラマ「西郷どん」の放送が開始され、明治維新百五十年を迎える再来年までには間に合うような対応を要望いたしておきます。 引き続きお伺いいたします。 交通局には、利用者等からバリアフリー化や施設等の改善に対する要望なども寄せられていると仄聞いたします。 そこでお伺いいたします。 第一点、バリアフリー化に関する利用者等からの要望内容。 第二点、今後の導入方針についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) お触れになりました要望としましては、四つの福祉団体等から超低床電車やノンステップバスの導入促進、電停の拡幅などとともに、リフトつきバスの導入につきましても要望が寄せられております。 今後とも、安全快適で人に優しい交通機関として御利用いただくため、低床車両の導入や電停の拡幅等を進めるとともに、リフトつき観光バスにつきましても、各団体からの要望等を踏まえ導入に向けて検討してまいりたいと考えております。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 四つの福祉団体等から要望が寄せられているとのことであります。できるところからでも早急な対応を要望いたしておきます。 次に、電車の運転体験についてお伺いいたします。 全国における電車等の運転体験の開催方法はさまざまです。親子で気軽に楽しめるものから通年で本格的にカリキュラムを組み、相応の料金を設定しているところまで多様であります。また、運転体験を望むファン層も年齢、男女を問わず裾野が広がっているようであります。 そのような中、本市においても新局舎移転を機にイベントでの運転体験を実施されていることから、以下お伺いいたします。 第一点、今年度の取り組みについて、開催回数、参加者数、参加料等の徴収。 第二点、体験者等の声及び評価についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) 今年度はこれまでに三回開催し、小中学生から大人の方まで合わせて三十五人の参加がありました。参加料につきましては、本局主催の場合、小学生以下三千円、中学生以上四千円で、運輸局主催の場合、主催者が経費を負担するため無料となっております。 参加者からは、「電車を運転できて夢がかなった」、「運転できて楽しかった」などの声が寄せられており、市電に直接触れて親しんでいただく貴重な機会となっていると考えております。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 参加者からは、電車を運転できて夢がかなったなどの声が寄せられたとのことであります。潜在的なニーズはまだまだあると思います。 先ほど触れたように全国的には本格的なカリキュラムに応じ、受講料を一万三千円から一万五千円程度に設定し、ファンのニーズに応えている事業者等もあるようです。 そこでお伺いいたします。 本市においても、今後の運転体験の通年実施の導入並びにそれに見合う料金見直しの検討をすべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) 運転体験は、土曜もしくは日曜日に通常運行を行う中で実施しており、人員や車両の確保、他のイベントとの日程調整、入出庫時の安全確保等の課題があります。 今後につきましては、今年度の応募状況等も参考にしながら料金設定を含め総合的に検討してまいりたいと考えております。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 今後については、料金設定を含め総合的に検討していかれるとのことであります。 実施体制の整備など課題はあろうかと思いますが、交通局のイメージアップ等につながる取り組みであると考えますので、積極的に検討されますよう要望いたしておきます。 次に、交通局サポーターについてお伺いいたします。 サポーター制度の創設については、私も要望した経緯がありますが、既に取り組みが始まっていると仄聞することから、以下お伺いいたします。 第一点、交通局サポーターの概要。 第二点、今後の取り組みについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎交通局長(鞍掛貞之君) 交通局サポーターは、局の各種事業やイベント等の企画立案の際に、利用者の視点から参画するとともに、市電・市バスを応援する市民のリーダーとして催し物の運営や情報発信などの中心的な役割を担っていただくことにしております。現在、これまで観光ボランティアや局のイベントに協力してこられた一名の方を登録しており、ゆーゆーフェスタ実行委員会に委員として出席してもらうなど、利用者目線での意見反映を図っているところでございます。 今後につきましては、現在のサポーターを積極的に活用するとともに、適任と思われる方がおられれば登録し、活動をお願いしてまいりたいと考えております。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 交通局サポーターとして、観光ボランティアや局のイベントに協力してきた一名の方を登録し、利用者目線での意見反映を図っておられるとのことでありますので、サポーター事業のさらなる拡充を要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 桜島の火山爆発対策についてお伺いいたします。 初めに、桜島の火山活動の現状と今後の見通しをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 桜島の火山活動の現状につきましては、十月四日の火山噴火予知連絡会では、噴火活動は八月以降低下しているが、姶良カルデラの地下深部の膨張が続いていることから、噴火活動が再活発化する可能性があり、引き続き火山活動の推移を注意深く監視していく必要があるとの見解が発表されております。 また、今後の見通しにつきましては、京都大学によりますと、姶良カルデラのマグマの蓄積は二〇二〇年代には大正噴火が起こる前のレベルまでほぼ戻ることが推定され、大正噴火級の大噴火に対する警戒を要する時期に入ったとの見解が示されているところでございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 引き続きお伺いいたします。 桜島地域において、退避壕等の避難施設の充実は不可欠であると考えることから、まず、桜島地域避難施設整備事業について、スケジュールを含む事業概要及び本年度の整備状況を屋内の照明・案内表示等の夜間時の対応を含めてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 桜島地域避難施設整備事業は、主に、退避舎や退避壕の維持補修等を行うもので、本年度は、黒神埋没鳥居の駐車場に退避壕一基を新設するとともに、老朽化が進んだ退避壕二基の建てかえ等を行っております。また、退避舎には、入り口や室内に電灯を設置しておりますが、退避壕の中や案内表示看板には設置していないところでございます。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 本年度の整備には電灯などの夜間時の対応は含まれていないようでありますが、退避壕内の照明や案内板の夜間時での対応は必要と考えます。 そこで現状を踏まえ、今後の対応をお示しください。 以上、答弁願います。
    ◎市民局長(中薗正人君) 今後は、住民や観光客等の安全を第一に夜間の避難施設や案内表示のあり方を調査研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 夜間の避難施設や案内表示のあり方について調査研究されるとのことですので、早急な対応を要望いたしておきます。 次に、十一月十八日の桜島火山爆発総合防災訓練(島内避難訓練)についてお伺いいたします。 災害はいつ起こるかわからない、一人の逃げおくれも出さず想定どおりの避難をしていくためには、日ごろから防災意識を持ち続けた上での備えと繰り返しの訓練が重要と考えます。その意味で、今回の夜間訓練が住民の方々や関係機関等の御協力のもと実施できたことは大変意義深いものであり、しっかり検証した上で今後に生かしていくことが重要であります。 そこで、以下伺ってまいります。 第一点、十一月十八日の桜島火山爆発総合防災訓練の趣旨及び内容並びに主な参加関係団体等を示した上での特徴。 第二点、訓練の検証及び総括。 第三点、住民関係団体等の参加者の声。 第四点、課題及び今後の対応について、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 十一月の島内避難訓練につきましては、昨年のレベル四対応を教訓にした地域防災計画火山災害対策編を踏まえる中で、重大な被害が想定される有村、古里東、塩屋ケ元の三地区を対象に夜間の避難を想定して実施したものでございます。具体的には、消防局職員や消防団員が夜間でも安全に避難誘導できるかや道路寸断等に夜間でも海上輸送で対応できるかの検証を行うとともに、より効果的な方策を検証するために照明に差を設けるなどしたところでございます。 今回の訓練では、夜間における避難の手順、留意点を確認できたことや、照明や避難誘導員を確保することにより、夜間でも支障なく避難できることを防災関係機関や住民と共有できたことが大きな成果であると考えております。 訓練に参加された住民からは、当日の雨で想像以上に暗く感じ、夜間における避難の怖さを実感したとの意見のほか、消防団員の誘導やライトがあって大変心強かったなどの意見を、また防災関係機関からは、夜間の訓練を実施できて災害が発生した際も対応ができることを実感したなどの意見をいただいております。 住民から暗さに対する不安の声が出されており、照明資機材や避難誘導員の確保など、夜間における避難体制を強化する必要があると考えております。 今後、家庭や地域で懐中電灯を常備するとともに、夜間における避難経路の確認など、自助・共助の啓発を行うほか、街灯の設置について関係部局と協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 当日は、私も同僚議員とともに見学させていただきましたが、今回の訓練は、行政、住民、防災関係機関がしっかりとした目的意識を持って臨んだことにより、住民等と防災関係機関との連携などに大きな成果があったのではないかと感じました。また、暗さ対策等の課題については早急に対策を講じていただきますよう要望いたしておきます。 次に、海上輸送訓練についてお伺いいたします。 第一点、概要及び総括。 第二点、漁船等と今回参加した海上保安部の船舶との接岸時の対応を含む相違点及び乗下船時の課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 海上輸送訓練につきましては、陸上避難時における落石等による道路の寸断を想定したもので、緊急に手配した海上保安部の巡視艇により残留者の輸送を行ったものでございます。夜間における緊急的な対応の選択肢の一つとして確認できたところであり、有意義な訓練であったと考えております。 漁船等と今回参加した海上保安部の巡視艇とでは、乗下船が容易な甲板の有無や海難事故などの有無を想定した乗組員の数が異なっており、漁船・巡視艇のいずれも潮位のほか、高波や風の影響による船体の揺れなどにより乗下船がしにくくなることが課題であると考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 私も有村港と湯之港で海上輸送訓練を見学させていただきましたが、お示しになられた課題と同じことを感じました。 次に、地域防災計画火山災害対策編に示す海上輸送等についてお伺いいたします。 初めに、海上輸送の考え方についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 地域防災計画では噴火警戒レベルが引き上げられ、警戒範囲が全島に拡大し、大規模噴火が発生または切迫している場合に、本市は避難勧告を発令し、海上輸送による島外避難を行うこととしております。具体的には、地域ごとに定められた避難港に集結した住民を桜島フェリー及び漁協船舶により輸送するほか、不測の事態に備えて、海上保安部の巡視艇に沖合いで待機していただくこととしております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 海上輸送による島外避難は、基本的には桜島フェリーと漁協船舶により行われるとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 桜島フェリーが接岸できない避難港の対応について、第一点、避難港の場所及び火口からの位置関係並びにその集落の状況。 第二点、避難港の整備主体及び桜島フェリーが接岸できない避難港での接岸上の課題。 第三点、想定される避難者を安全かつ迅速に乗下船させるためのハード・ソフト面の方策をそれぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 桜島フェリーが接岸できない避難港につきましては、黒神町の塩屋ケ元港及び宇土港で、昭和火口から東におよそ四キロから五キロに位置しております。黒神町は人口が百三十人で高齢化率約五〇%と、桜島島内でも高齢者が多い地域の一つでございます。 避難港については、桜島港及び赤水港を除いて建設局が整備主体となります。また、フェリーが接岸できない塩屋ケ元港と宇土港には、他の避難港と同様に遊漁船等が接岸するための係船柱や防舷材等を備えており、特に課題はないところでございます。 また、想定される避難者を安全かつ迅速に乗下船させるため、ソフト面では、高齢者が多いことから、避難誘導を行う消防団員等が手を引く、抱えるなどの支援をすることが必要であり、また、ハード面につきましては、乗船用の階段が海藻や貝類の付着で滑りやすくなるおそれもあることから、転倒防止等の安全対策が必要であると考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 桜島フェリーが接岸できない避難港は黒神町の二港でその地域は島内でも高齢者が多いようであります。 今回の海上輸送訓練では、海上保安部の巡視艇が無難に対応しましたが、構造の異なる漁協の船舶を接岸し、潮位の高い低いがある中で、波で揺れる船に高齢者を抱えながら果たして安全に避難ができるのでしょうか。この二つの避難港は建設局の整備主体とのことです。課題はないとのことですが、果たしてそうでしょうか。高齢者などにとって安全で迅速な避難を実施するためには浮き桟橋の整備が必要と考えますが見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 浮き桟橋の整備につきましては、港に適した形状や大きさの検討などを行う必要があるほか、先般構築したバス避難体制との関係などを検証する必要がありますので、今後研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 答弁いただきました。 浮き桟橋の整備については、今後研究されるとのことですので、早急な対応を要望いたしておきます。 これまで、桜島の火山爆発対策についてるる質問を交わしてまいりましたが、十一月十八日の当日、桜島火山爆発総合防災訓練に参加され、海上保安部の船舶にも乗船された森市長の桜島火山爆発対策の強化に臨む決意をお聞かせください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 桜島火山爆発対策につきましては、昨年の噴火警戒レベル四への引き上げによる災害対応を契機に、今後予想される大正噴火級の大噴火に備えるため、地域防災計画に火山災害対策編を新設するとともに、長期避難計画についても検討を進めているところでございます。 桜島と共生する本市においては、今後も市民の皆様方が安心して安全に暮らせるよう、これまでの経験を教訓に、また関係機関と密接な連携を図りながら桜島の防災対策に万全を期してまいりたいと考えております。   [松尾まこと議員 登壇] ◆(松尾まこと議員) 森市長から桜島の防災対策に万全を期してまいりたいとの力強い決意をお聞かせいただきました。 地域防災計画への火山災害対策編の新設や長期避難対策の検討、また、今回の夜間訓練、海上輸送訓練の実施など、これまでの取り組みを一定評価いたします。 大正噴火級の本格的な活動がいつ起こってもおかしくない時期に来ていると認識いたします。 今後、引き続き、大規模降灰時の市街地側の対策等を含め、国・県と連携し、最悪の事態を想定した防災体制を早急に構築されるよう要望いたしておきます。 以上で、私の質問の全てを終了いたします。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、松尾まこと議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、平山たかし議員。   [平山たかし議員 登壇](拍手) ◆(平山たかし議員) 無所属是是非非の会として個人質疑を行います。 まず最初の質問は、森市長のマニフェストについての質問です。今後、四期目の鹿児島市政のかじ取りをどのように取り組まれるお考えなのか、市長選挙でのこのマニフェストの主な内容とその実現に向けた決意についてお聞きをいたします。 具体的には、鹿児島市の独自施策並びに国や県との連携、協同事業などそれぞれについてお聞かせをいただきたいのであります。 森市長の答弁を願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 平山たかし議員にお答えをいたします。 私はこのたびの選挙におきまして、市長として四期目の市政運営の重責を担わせていただくこととなりました。市民の皆様方の負託に応えるべく、これからも市勢発展のために全力を傾けてまいる所存でございます。 私は、今回の選挙で、「確かな実績 あふれる情熱 愛する鹿児島の未来に向けて全力投球・チャレンジ」をスローガンに、分野横断的に施策を展開する「次代のまちづくり・ひとづくり・しごとづくりにチャレンジ」の三つの重点政策を含む七十五項目のマニフェストを掲げたところでございます。 マニフェストには、国際認証を取得したセーフコミュニティの全市的な展開や保育所、児童クラブ等の待機児童の解消、若者の市外流出抑制に向けた産学官連携による推進体制の整備など、本市独自の項目のほか、大河ドラマ「西郷どん」と連携した明治維新百五十周年事業の実施やプロスポーツチームの育成支援と競技場などの施設整備、こども医療費助成制度の窓口負担解消の実現など、国や県、関係機関と連携を図りながら取り組むべき項目もございます。 私は、市民の皆様方に実行していくことを約束した七十五項目全ての取り組みをこの四年間のうちになるべく早期に具現化し、次代に誇れる「豊かさを実感できるかごしま」の創造につなげてまいりたいと考えております。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 森市長におかれましては、ただいま答弁のありましたマニフェストの実現、そしてこれからの四年間には、第七十五回鹿児島国体の整備という課題もあります。市勢のさらなる発展に努力されますよう期待をいたしておきます。 新しい質問に入ります。 次は、谷山にあります鹿児島県の永田川工業用水道施設についての現状、そして、これからの課題と方向づけについて質問をいたします。 鹿児島県はこのほど、谷山の永田川に構築をしております永田川から取水をしておりました鹿児島臨海工業用水道事業を平成三十一年から万之瀬川からの取水に移行する、そういう計画を明らかにいたしました。 万之瀬川からの取水計画は、今からさかのぼること三十五年前の昭和五十六年九月の万之瀬川取水に関する協定書の締結に始まります。鹿児島県は、谷山の埋立地に進出をする企業のための工業用水、鹿児島市民の飲み水不足解消策として万之瀬川から取水するとし、鹿児島県と鹿児島市が当事者として万之瀬川流域の当時の加世田市、川辺町、知覧町、笠沙町、大浦町、金峰町など一市五町の首長及び議会の代表者との間で万之瀬川取水に関する協定書が締結をされました。これがその際の協定書の写しであります。偶然、私はとっていたんですよね。当時、私も市議会議員三期目で、当時の鹿児島市長は山之口安秀市長、県知事は鎌田要人知事でありました。鹿児島市議会としても万之瀬川流域を調査して回ったことを今でも思い出します。この万之瀬川導水計画に基づいて、鹿児島市は万之瀬川から市民の水道給水として事業を開始し今日に至っています。 一方、鹿児島県は工業用水として今日に至るも、万之瀬川導水の水は全く使用しておりません。谷山の臨海部が埋め立てられた用地に進出した各企業・工場の工業用水は、二級河川であります谷山の永田川から一日当たり三万立方メートルを取水し、浄水処理した後に工業用水として各企業・工場等に給水してきております。 この永田川工業用水道施設の取水堰と管理橋は、昭和四十七年三月竣工ですので、私の一期目の当選が昭和四十七年四月でありますから、その同じ時期に永田川の工業用水の取水が始まったのであります。この永田川工業用水道施設は補修を繰り返しており、今日では老朽化が目立っております。そしてこのほど、鹿児島県は工業用水をこれまでの永田川からの取水をやめて、既に三十五年前に工業用水の取水施設が完了し平川まで来ている万之瀬川導水事業による水を改めて工業用水として活用するための関連事業をこのほど発注しました。そして、鹿児島県は三年後の平成三十一年四月から万之瀬川導水からの水を工業用水として使う計画を明らかにしました。そうなりますと、三年後の平成三十一年には、永田川工業用水道施設の管理橋の役割は完全に終わることになります。 そこで、まずお伺いしたい点は、県としては、不要となる永田川工業用水道施設の管理橋を鹿児島市に譲渡していただき、そして、鹿児島市としては、譲渡された管理橋の活用策を検討すべきと考えますので、このことを前提として、以下質問をいたしてまいります。 まず第一に、永田川工業用水道施設の管理橋の鹿児島市への譲渡でのこれまでの協議経過と譲渡に際しての課題についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) お答えいたします。 管理橋の譲渡については、平成二十五年九月に県工業用水課から市に譲渡する場合の課題等について協議依頼があり、図面などの関係書類、補修内容などについて協議を行っているところでございます。譲渡に際しては、当該施設が築後四十年以上経過していることによる構造上の問題や通行上の安全性などが課題であると考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 次は、この永田川工業用水道施設の管理橋を鹿児島市に譲渡していただいた後の鹿児島市としての新たな活用策についての質問であります。 現在、永田川の中流域にこういうような工業用水の取水施設があります。これが完全にもう不要になると、こういうことからの提起でありますが、まず、取水堰上部の管理橋の幅員とその延長は幾らか。 また、私は何回も現場にカメラ持参で行きまして、現在の管理橋の市民の方々の便利な道路としての活用状況を撮影いたしてまいりました。これが現在、市民や学生の方などが使っている永田川の管理橋です。多分、松山局長も通られていると思いますよね。まさに、通学・通勤を含む自転車の往来もひっきりなしであります。また、先ほどお示しをしましたように、軽自動車もこの管理橋を通行している。車が来るたびに歩行者はよけて通行している状況が見られます。このように管理橋は、人、自転車、軽自動車を含めて往来が多い。当局はそのような状況を認識されておられるものかお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 県によりますと、管理橋の幅員は三・六メートル、延長は七十二・〇四メートルとのことでございます。また、現在の管理橋の状況は、歩行者や自転車並びに大型を除く乗用車の通行に利用されていることは認識しております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 幅三・六メートル、長さ七十二・〇四メートル、この管理橋の活用策を含めて、永田川工業用水道施設の管理橋の活用状況を見ての、便利なまちづくりとしての提案をいたします。 永田川工業用水道施設の管理橋の両岸にあります東谷山三丁目と現在、土地区画整理事業が進行中の谷山中央一丁目との連携という点から考えてみまして、永田川工業用水道施設の管理橋、この管理橋はJR谷山駅を中心として便利で活力あるまちづくりという点でも重要な役割を果たすものと考えております。上が桜川地区の区画整理事業で東谷山三丁目であります。そして下のほうには、現在進行中の谷山駅周辺地区土地区画整理事業の施行区域となり、永田川工業用水道施設の管理橋に接して二号公園があります。そしてまた、その二号公園に隣接する道路に接してJR高架橋があります。そして谷山中央一丁目の約五千平方メートルの駅前広場とつながってまいります。そこには、バス路線の発着所が計画をされており、国道二百二十五号へ連結をされます。そうなりますと、永田川で分断されていた谷山地区の中心部東谷山と谷山中央一丁目が結びつく新たなにぎわいと谷山地域の発展につながってまいります。そうなりますと、二十三年かかった中核市で全国初のJR鉄道高架化事業のさらなる活用というふうになってまいります。これがその実現をしたときの経路図であります。この永田川工業用水道施設の管理橋でありますが、このことについての認識をお聞かせをいただきたいのであります。 答弁を願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 管理橋は東谷山側と二号公園、谷山駅、谷山駅前広場、国道二百二十五号へ最短距離でアクセスを可能とする施設であると認識しております。以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 新たな活用策の可能性についての答弁というふうに理解をいたしておきます。 この問題の最後は、さびついて動かない永田川工業用水道施設の取水堰の取水ゲートを潮の干満の際に上流と下流の魚が行き来をできるようにすべき、これは過去の議会の中でも再三要請をしているところでありますが、永田川工業用水道施設の取水堰の新たな活用策についても考慮されるべきであります。このことについての見解をお聞かせいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 県によりますと、「取水堰や管理橋などの取り扱いについては、今後検討していく。なお、取水ゲートについては、適切な管理が行われており、正常に稼働しているとともに、魚の行き来については、堰の横に魚道を設けており現在も可能である」とのことでございます。本市としましては、お触れになったことも踏まえ県と協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 鹿児島県との協議がぜひいい方向で進んでいかれますよう希望いたしておきます。 新たな質問に入ります。 谷山電停付近からJR谷山駅の間、そしてJR谷山駅からJR慈眼寺駅の間の鉄道高架化完成後の高架下の部分と旧鉄路敷を含めた土地の活用策についての計画と進行状況、さらに工事完了予定について順次、質問をいたします。 まず、谷山電停付近からJR慈眼寺駅までの旧鉄路敷であった残りの土地の用地取得についてのJR九州との協議状況と協議結果についての質問です。これまでの協議経過と協議結果を踏まえ、合意に達したのであれば、その合意内容の面積と金額についてお答えをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) お触れの鉄道残地の取得については、現在、JR九州と協議しており、本年十二月末までには売買契約を締結したいと考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 本年十二月末までにはJRと売買契約を交わすということですので、金額等についてはその段階で明らかになるというふうに考えております。 次は、鉄道高架化完成後の高架下のJR用地と、鹿児島市が取得する旧鉄路敷の用地を含めた今後の活用策についての質問であります。 このことについては、関係の通り会等でいろんな形で引っ張り合いが始まっている状況でありますので、改めて現時点での活用策についての市の構想と今後の年度ごとの推進計画についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 高架下については、平成二十九年度に谷山駅付近に自転車等駐車場と自由通路、三十年度に谷山駅付近に遊歩道と公衆便所、森永踏切から試験場踏切の区間に遊歩道、三十一年度に試験場踏切から木之下川までの区間に遊歩道を整備することとしております。また、鉄道残地については、二十九年度に小松原地下道付近に自転車等駐車場、三十年度に中村踏切から永田川までの区間に自転車歩行者道、森永踏切から試験場までの区間に自転車道、三十一年度に試験場踏切から木之下川までの区間に自転車道を整備することとしております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) それぞれの計画についてお示しをいただきました。やはり鉄道高架化完成後の高架下のJR用地と鹿児島市が取得をする旧鉄路敷の用地については、かなりこれからいろんな計画が出てくるということを考えまして、私どももどういうような活用をしたら住民の意向に沿うのか、いいまちづくりができるのか、そういう点で考えていきたいというふうに考えております。 次は、さきの議会でも取り上げました谷山電停近くの無料の駐輪施設への対応についての質問であります。 この駐輪施設は、谷山電停まで自転車や単車等で来られ、市電や市バスを利用されている方々の要請でつくられたものであります。私が議員になりました昭和四十七年には、谷山電停に隣接してお住まいの一住民の方が、自転車、単車で谷山電停まで来られた方々の要請に応え、安い価格で駐輪場として提供されたことを今でも思い出します。これが最初の谷山電停横の駐輪施設です。 その後、土地区画整理事業などを経て、また、谷山地区連続立体交差事業に伴い、地元企業が所有する現在の土地に仮設の自転車等駐車場が整備をされ、鹿児島市は年間約七百三十三万円の借地料を支払っておりますが、利用者からは使用料を徴収しない無料の駐輪施設として整備をされたものであります。この無料の駐輪施設はいつも満杯の利用状況であります。これは、さきの議会の中でも質問の際に写真をお示ししたとおりであります。 この土地の返還予定時期はいつか。また、新たな駐輪施設の設置場所と駐輪可能台数、完成予定時期について、さらにこの新しい駐輪施設は、鉄道の高架下の活用となるのか。また、JRからの高架下の借地は有料か無料か、そしてこの新しい駐輪施設は有料施設になるのか、または、これまでどおり無料施設になっていくのか。当局の考え方についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) お触れの仮設自転車等駐車場は、新たな施設での供用開始後の平成二十八年度末までに原形復旧し返却する予定としております。自転車等駐車場は、高架下及び鉄道残地の一部におよそ七百五十台を計画しており、二十九年三月までに六百五十台を整備完了することとしております。なお、JR九州からの借地は有償で、整備後の施設使用料は無料とすることとしております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 了解をいたします。 次は、同じく九月議会で危険性を指摘し、改善を要請いたしました谷山電停と桜川方面を結ぶ鉄骨づくりで危険な市電上踏切の階段は撤去され、仮歩道が設置されましたが、さきの議会でも問題点について質問をいたしました。谷山電停横の鉄道高架化部分から旧鉄路敷を含む永田川鉄橋までの約二百四十メートルの区間の整備も始まりました。これまでの永田川鉄橋は、自転車・歩行者道路として整備をすることが明らかになっておりますので、今議会では谷山電停周辺から永田川までの新しい駐車場計画について質問します。 JRが駐車場として高架下を整備される面積と駐車可能台数、この新しい駐車場は有料施設となるのか、または無料施設になるのか。また、最後に、この駐車場の完成時期についてもお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) お触れの駐車場については、JR九州によると、谷山電停付近から中村踏切までの高架下に面積およそ三百六十平方メートル、駐車台数二十四台を平成二十九年一月ごろから有料で開業する予定であり、中村踏切から永田川までの区間は現在計画中であり、協議を進めているとのことでございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 了解をいたします。 新たな質問に入ります。 次は、谷山中心部の幹線道路でありながら道路幅員が狭く通行車両は多い、歩道もなく歩行者は車をよけながら通行しなくてはいけない。近くには入所児童も多い保育園があり、そして小学生、中学生などの利用者も多い鹿児島市道木之下慈眼寺団地線の道路拡幅計画についての質問です。 まず、九月議会以降の市当局の取り組みについて伺います。 現地調査と現地測量、そして予備設計と作業が進められており、市当局の御努力を高く評価をいたします。 まず、木之下慈眼寺団地線の基点の一つは、国道二百二十五号と交差をする本町交差点であり、この交差点の処理をどうするのか、これが一つのポイントであります。もう一つの基点は、本町交差点から慈眼寺方面への約三百二十メートル先にある木之下橋です。この木之下橋から慈眼寺公園前までは、谷山第一土地区画整理事業で既に歩道も両側についた幅員十二メートルのこの道路は既に整備をされ、木之下橋も新しく拡幅をされました。鹿児島市道であります木之下慈眼寺団地線の中での国道二百二十五号の本町交差点から木之下橋間の約三百二十メートルの未整備区間の道路拡幅がいよいよ具体化してまいりました。 まず、これまでの現地調査、現地測量、予備設計等の取り組み経過についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 木之下慈眼寺団地線については、本年六月から現地調査に入り、現地測量による平面図の作成や交通量調査を行った後、道路規格などの基本方針を決定し、線形の比較検討を行いました。また、国や県公安委員会と協議を行い、線形案ができたことから、十二月一日に地権者などを対象とした意見交換会を行ったところでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) ただいま答弁でも出てまいりましたが、木之下慈眼寺団地線の未整備区間の道路拡幅計画に関する意見交換会が十二月一日に開催をされました。私もこの意見交換会に出席をいたしましたが、この資料は、意見交換会当日の配付資料であります。カラー印刷六枚に現状の分析と課題、そして市当局の今後の取り組みについての映像による説明がありました。具体的で私を含め参加者が納得のいくよくわかる内容でした。褒めるときにはちゃんと褒めておきますから。当日は約五十人以上の参加者があったというふうに理解しておりますが、地域の皆様方の関心の高さをいろんな質問で感じました。 そこで伺います。 当日、当局から示されました三つのルート案、その三つのルート案ごとの内容の比較について、用地買収対象となる土地所有者数の違いを含むそれぞれの特徴についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 意見交換会でお示しした三つのルート案は、北側に広げる北側ルート案、両側に広げる現道ルート案、南側に広げる南側ルート案でございます。用地買収の対象となる土地所有者数は、北側ルート案が最も少なく、現道及び南側ルート案は北側ルート案の約二倍となります。また、建物移転対象棟数においても、北側ルート案が現道及び南側ルート案より少ないところでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 三つのルート案ごとの内容の比較については、意見交換会で配付されましたこの資料の中で、対比表を含めて極めて明確に三つのルート案を比較しての数字が出ておりますので、私は意見交換会の中で出されたこの資料というのは、やはり参加者を含めて、「これはまたかねっとちごよか説明会やったな、意見交換会やったな」というような意見が聞かれました。私は、そういう点では、事を運ぶに当たっての三つのルートの内容と、そしてまたその違いと、明確に説明をいただいたということは、今後の当局のこの種の説明会の中におけるいろんな参考になるのではないかというふうに考えておりますが、次の質問は、この道路に求められている本来の機能、こうあるべきだという機能についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 当該市道については、現状のままでは課題があることから、道路の線形を見直し、歩行者と車両の分離を行い、歩行者と車両の円滑な通行と安全確保を図る必要があると考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) この木之下慈眼寺団地線の整備計画というのは、やはり計画をしたら直ちにルートの決定を行い、そしてまた、関係者との協議に入っていく。それを素早く事を進めるということが極めて大事だというふうに思っております。 そういう意味では、当日、質問に対しての答弁にありました道路の拡幅計画の全体幅員、車道、歩道、路肩幅員、これの三つの計画はそれぞれ幾らか。また、当局の考えております拡幅計画案は、谷山支所前通線と、これは幅員十二メーターです、これと同じイメージではないかというふうに私は理解をしているんですが、そういうふうに理解していいかについてもお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 道路の全体幅員については十二メートルで、車道は三メートルの二車線、その両側には路肩が〇・五メートル、歩道が二・五メートルの計画でございます。なお、道路幅員のイメージは谷山支所前通線の右折レーンなどのない標準的な区間と同じでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) ただいまの答弁でイメージがはっきりいたしました。 次は、十二月一日の意見交換会で参加者から出された意見の概要と、それに対する市当局の答弁の主なものについてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 意見交換会では、道路拡幅について特に反対意見はなく、北側を拡幅するルートで整備してほしいという意見が複数ございました。また、道路が広がると大型車がふえ危険であるとの意見などが出されましたが、両側に歩道を設置する計画であり、安全確保が図られるとの考えを説明したところでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 次は、意見交換会での参加者からの声と意見交換会以降私のところに寄せられる質問は、過去何回も拡幅が始まるという声をこれまで市会議員、国会議員の方から聞いた、だけどいつの間にか音沙汰がなくなった、今度の拡幅計画は確かなのかという質問が意見交換会の後、私のところにもかなり寄せられました。 それらの声に応えての質問でありますが、拡幅計画のルート確定、三つのルートからのルート確定の時期の見通しについてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 拡幅計画のルートについては、本年度内をめどに取りまとめたいと考えているところでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 本年度内にルートについては取りまとめたいということを明確に答弁いただきました。 この問題の最後にお伺いしますが、今回の意見交換会を踏まえての今後の取り組みとして、地域住民は早期着工を切望されておられます。来年度予算編成作業の時期も近いと思いますので、この案件についての関連する予算計上の時期を含めての今後の市当局の事業実現に向けた取り組みについてお聞かせいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎建設局長(鮫島健二郎君) 財源確保などの課題もありますが、意見交換会の結果を踏まえ、整備に向けて引き続き取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 今後の具体的な事業実現に向けた取り組みとしましては、地域住民の方々は、地権者はもちろんのこと、やはり、いろんな形での期待をされておられますので、財政当局におかれましても速やかに何らかの形での新年度予算への検討をしていただきますよう、森市長さんにもよろしくお願いをいたしておきます。 最後の質問は、平川動物公園のコアラ飼育頭数の減少の実態を踏まえての新たなコアラ導入計画についての質問です。 平川動物公園のコアラ飼育開始から三十二年が経過をしておりますが、かつて二十数頭いたコアラは、今現在はわずかに六頭になっています。 まず、コアラ飼育頭数の減少についてでありますが、コアラ飼育頭数が一番多かったのがいつごろで、何頭が飼育されていたのか。また、それと比べての今日の飼育頭数の六頭、もしくはそれ以下になったことがあるのか。あればそれはいつごろだったのかお聞かせをいただきたい。 さらに、コアラの死亡原因の究明、特に三年前にオーストラリア・ドリームワールドを訪問して、平川動物公園に来園した若い雌コアラのブランディがあと一カ月で子供がおなかから出てくるという期待の中での死亡に私は大きなショックを受けました。また、ここ数カ月の相次ぐコアラの死亡を今後のコアラ飼育にどう生かすかは極めて重要な課題であります。また、コアラをもらい受けたオーストラリア・ドリームワールドへの報告と対応策の相談は直ちに行われたのか。また、その結果についての平川動物公園の管理を受託している公園公社の役割と、その都度とられた実際の対応、さらに今回の状況に対する責任の自覚についてお答えをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) お答えいたします。 平川動物公園において、コアラの飼育頭数が最も多かったのは、平成九年十二月から十年八月までの二十七頭で、過去に六頭以下になったのは、二十二年三月の六頭でございます。 また、二十八年度に死亡したコアラ四頭の死亡原因でございますが、フランクはリンパ腫、ブランディがリンパ腫もしくは白血病、アンとココは老衰によるもので、フランクは治療方法について、また、ブランディはおなかの袋の中に嚢児がおりましたことから、人工保育方法についてその都度ドリームワールドと連絡をとり、助言を仰ぎながら処置を試みましたが、命を救うには至らなかったところであり、その旨について報告をしたところでございます。今年度に入り、相次いでコアラが死亡したことを受け、獣医師や飼育員等の連携による各個体の健康管理体制や国内でコアラを飼育する各動物園との協力体制の強化を図るとともに、飼育頭数や経験がはるかに豊富であるドリームワールドとの連携を強化することがより重要であると考えております。 指定管理者である公園公社は、種の保存を含めた動物飼育全般を担っており、このたびのコアラへの対応につきましても、獣医師がドリームワールドと直接やり取りをするなど、適切な対応をとられたものと考えております。公園公社は、今年度より指定管理者として平川動物公園の管理全般を受託しておりますことから、理事長以下、責任を強く自覚し業務に取り組んでおられるものと考えております。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) なぜ今回、議会の中でこの責任の自覚について質問をしたかと言いますと、コアラの病死がずっと続いてきた、これまでなかった状況が出てきた。そのことについての状況を含め、公社のトップを含めて、この間に訪問をされた回数を調べてみますと極めて少ないんです。そういう点では、何を考えているのかという気持ちが率直にいたしておりますので、まだ吹っ切れておりません。そのことだけは申し上げておきます。 次は、新たなコアラ導入に向けては、オーストラリアのドリームワールドとの間に締結をされましたホワイトタイガーとの交換に係る契約に基づいての交渉経過と新たなコアラ導入についての見通しについてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) ドリームワールドからの本市へのコアラの譲渡につきましては、六月十六日にドリームワールドから連絡があり、二十八年度に譲渡を予定している雌二頭の個体選定に当たっては、同園で出産が確認されているコアラのおなかの袋の中にいる嚢児六体の性別が判明するまで待ってほしいとのことでございました。また、八月十六日には、嚢児は全て雄であったことから、雌の個体選定のため、近くにあるカランビン野生動物公園との交渉を開始したところであり、しばらく時間をいただきたい旨の連絡がございました。その後、十月二十五日にドリームワールドの遊園地において重大な死亡事故が発生し、協議が一時進まない期間がございましたが、十二月十日にドリームワールドが業務を再開したことから、今後、コアラの譲渡に向け協議を進めていく予定でございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 私も今日のコアラの頭数の実態を考えてみまして、かつてオーストラリアで野生のコアラを見つけたときに、あれを連れてくればよかったなと思って、連れてこれるかどうかは別としてですよ、非常に身近なものを感じております。動物交換につきましては、ホワイトタイガーの子供二頭は既にオーストラリアのドリームワールドにことし二月にもう行っているわけですよね。だからそういう点では、それからもう十カ月を経過しておりますので、その交換条件としての雌コアラ二頭、雄コアラ一頭の計三頭の平川への来園が待ち遠しいところであります。早い段階でのコアラ三頭来園への実現に努力をしていただきますよう要望いたしておきます。 最後の質問は、平川動物公園にカメラ持参で入場した際、オランウータンのポピー君の前とコアラ舎をのぞき込んで、市民の方々の「また寝ている」という声を聞いて、その対策として九月議会で、せめて動き回っているときの動物の様子の写真を動物舎の畜舎の前に掲示したらどうかと提案をしました。 そこでお伺いをいたしますが、九月議会後とられた方策と来園者の反応についてお聞かせをいただきたいのであります。 答弁願います。 ◎観光交流局長(圖師俊彦君) 活発に動き回る動物の様子の紹介につきましては、九月下旬から順次、コアラ舎やオランウータン舎前に写真パネルを掲出したところでございます。来園者からは、寝ている姿とのギャップに驚く声や次回はぜひ写真におさめられているような活発な様子を直接見てみたいなどの感想をいただいているところでございます。 以上でございます。   [平山たかし議員 登壇] ◆(平山たかし議員) 早速対応された点に敬意を表します。 以上で、私の個人質疑の全てを終わらせていただきます。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、平山たかし議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。              午 後 二時 五十分 休 憩            ─────────────────              午 後 三時二十三分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、小川みさ子議員。   [小川みさ子議員 登壇](拍手) ◆(小川みさ子議員) 二〇一六年十二月定例議会におきまして、個人質問してまいります。 鹿児島市議選挙に続き、鹿児島県知事選挙、薩摩川内市長選挙、鹿児島市長選挙、思えば原発の是非を問える機会になる首長選挙が続きました。脱原発の絶好のチャンスでありながら私たち市民運動がそこまでの説得力を持った運動を構築し、展開できなかったことに自戒の念を込めながら質問させていただきます。 まずは、市長の政治姿勢についてお尋ねします。 十一月二十七日の市長選挙の投票率について。 投票率が過去最低を更新した要因と課題について、まずは森市長の見解をお伺いいたします。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 小川みさ子議員にお答えいたします。 今回、投票率が二五%と四人に三人の方が投票に参加していただけなかったことについては大変残念に思っております。要因につきましては、例えば、四月の市議選やまた今回の市長選でも過去最低の投票率を記録したところでございますけれども、市民の皆様方の市政に対する関心が薄れ、政治離れがあること、また対立候補の出馬表明が告示の約三週間前だったことなど、市長選の盛り上がりに欠けたこと。また、投票日の当日があいにくの天候であったことなどの要因もあろうかと思いますが、私は市政に対する市民の関心が十分に高まらず投票参加に結びつかなかったこともその要因の一つであると考えており、今後とも市民の皆様方に市政をより身近に感じていただく努力を続けていかなければならないと考えております。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 森市長に答弁をいただきました。 市政に対する市民の関心が高まらないのは残念なことです。 ことしの夏の参議院選から適用された、年齢が十八歳以上に引き下げられた選挙権ですが、今回の市長選挙で十八歳、十九歳の若者、各年齢層の投票率はどうだったのか。 以上、答弁ください。 ◎選挙管理委員会事務局長(中野和久君) お答えいたします。 市長選挙における十八歳及び十九歳の投票率は、全数調査の結果、十八歳二七・二二%、十九歳一四・三九%で、年代別の投票率は、抽出調査の結果、二十代一二・一八%、三十代一五・七五%、四十代二三・一七%、五十代二七・九二%、六十代三三・五七%、七十代四二・五四%、八十代以上二七・一五%でございます。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 御答弁いただきました。 十九歳、二十代、三十代の投票率はかなり低いようで、二十代は約十人に一人強しか選挙に行っていないわけです。 森市長は、前回の選挙後もより多くの皆さんに市政に関心を持っていただけるよう今後さらに対話と協働を深め、市民目線に立ったきめ細かな施策の実施に努めていかなければならないと感じたことをお述べになっているわけですが、自民、公明、民進、社民党が相乗りし、五百五十五団体、そして企業の推薦があり、それでも投票率が二五%だったわけです。当選されたとはいえ、支持率を計算してみますと、当日の有権者数のうち約二〇%、約五人に一人支持ということになります。先ほどは低投票率の要因、課題をお述べいただきましたが、この最低最悪な投票率は森市長だけの責任なのでしょうか。森市長の見解を率直にお聞かせいただけたらと思います。 以上、答弁ください。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 今回の選挙において多くの推薦、御支持をいただいたことは私の大きな力になったと思っております。 今回の投票につきましては、先ほど申し上げたとおりでございますが、私といたしましては、その結果を真摯に受けとめ、さらに市民の皆様方との対話と協働を深め、市民目線に立ったきめ細かな施策を展開するとともに、さまざまな機会を捉え、積極的な市政情報の発信に努めてまいりたいと考えております。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 御答弁いただきました。 市民の政治離れの責任は市長だけではなく議員にも、そして市民にもあると思っています。今回の市長選挙では過去の投票率四〇・七六%、二五・四七%、三三・四七%に比較しても二五%と最低でしたが、この傾向は今に始まったわけではないにもかかわらず、私たち市民運動も含め最善を尽くしたとは言えず、市政を真剣に考えるならば、常日ごろから自分たちの主張を反映してくれる候補を見繕い、準備しながら活動を重ねるべきなのに、何かしら人任せであったことを反省しなくてはなりません。また、脱原発への早道は首長がかわることだとわかっていながらも県知事選挙だけに集中し、鹿児島市長選挙の前月にあった原発現地の薩摩川内市長選挙に脱原発派を擁立できなかったことも大きな反省点です。 選挙の盛り上がりや投票率とは関係なく選挙には一定の費用がかかるわけですが、今回の市長選挙での経費について、選挙事務費の総額、投開票所の経費、ポスター掲示場作成費、選挙公報印刷経費、選挙公報配布経費、投票用紙ほか諸用紙印刷、選挙立会人に係る報酬、旅費及び事務費、時間外勤務手当などについて、それぞれの額と総額をお示しください。 また、候補者一人当たりの公費負担限度額、レンタカー・ガソリン代、運転手代、ポスター代などについて。 以上、まとめてお示しください。 ◎選挙管理委員会事務局長(中野和久君) 市長選挙の事務費につきましては、現在、時間外勤務手当などの実績を精査中でありますので、予算総額で申し上げますと、約一億三千六百万円でございます。 次に、候補者一人当たりの公費負担限度額でございますが、条例の規定により選挙運動用自動車につきましては、一般運送契約の場合は四十五万一千五百円、当該契約以外の場合は自動車の借り入れが十一万六百円、燃料の供給が五万二千九百二十円、運転手の雇用が八万七千五百円で、選挙運動用ポスターにつきましては五十八万五百円となっており、また、選挙運動用通常はがきは公職選挙法の規定により四十一万六千円となっております。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) それぞれ御答弁いただきました。 これほどの税金を投入する選挙です。投票率アップのために何ができるかもっと真剣に考えなくてはなりません。中でも、国や地方公共団体が公費により公正でお金のかからない選挙の実現を図る選挙運動費用に関する選挙公営制度について、他都市ではホームページ掲載で啓発をしているところがあります。市民の関心を高める一つの考えとして、立候補者を応援する選挙公営制度について、ホームページに掲載し、啓発できないでしょうか。 ほかに市民に選挙を身近に感じてもらうための他都市の取り組み、本市の課題は何か。 以上、まとめて答弁ください。 ◎選挙管理委員会事務局長(中野和久君) 選挙公営制度につきましては、立候補予定者説明会で説明した上で申請様式はホームページに掲載しているところでございますが、次の選挙の際には同制度の内容についても掲載したいと考えております。 次に、若い世代の投票率が低いことから、本市におきましても、選挙を身近に感じてもらうことを目的に投票箱等の貸し出しを行うほか、出前授業の実施や選挙コンシェルジュによる啓発などに取り組んでいるところでございます。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) それぞれ御答弁いただきました。 若い世代の投票率が低いから啓発に取り組まれているようですが、効果が出ていないのは残念です。次の選挙の際には選挙公営制度についても掲載されると答弁くださったわけですが、常時掲載していただくことを要望しておきます。 次に、脱原発派の政党からも推薦を受けたことによる脱原発に対する森市長の見解をお示しください。 また、鹿児島市長選挙での森市長十万一千四百十七票と県知事選挙での三反園知事十六万二千三百四十四票(本市分)の意味するものは何なのか。 森市長の見解をあわせてお示しください。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 市政は、危機管理や少子化、また高齢者対策、観光、教育、都市基盤整備など多岐にわたる広範囲の分野があり、これまで私の市政運営に対する評価や今回のマニフェストに賛同されたことによりまして御推薦をいただいたものと考えており、感謝をいたしております。原発につきましてはこれまでも申し上げてきましたとおり、再生可能エネルギーにより必要な電力が確保されるまでの間、できる限りの節電に努め、市民の日常生活や経済・産業活動に深刻な影響が出ない時点で可能な限り原発への依存を抑えていくべきであると考えております。 さきの市長選挙及び七月の県知事選挙の結果につきましては、それぞれの選挙において、私や知事が掲げたマニフェストや重要施策、諸課題に対する考え方等を踏まえる中で有権者の方々が判断をされた結果であろうと受けとめております。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 森市長に御答弁いただきました。 有権者の判断材料の中には原発問題があったかと考えられます。川内原発の安全性等について、脱原発派の政党からの推薦と三反園知事の応援をもらった森市長は、今こそ知事に脱原発への道を進言すべきだと思われます。 過日、川内原発から三十キロ圏内に住む住民の方々が知事へ以下の要請をしました。 一つ、火山灰の影響について富士宝永噴火の新知見による再評価を実施させること。 一つ、配管等の疲労評価において、地震による繰り返しの揺れの影響を考慮した評価を実施させること。 一つ、原発鋼材の炭素偏析の可能性について、非破壊検査を実施させること。 一つ、安定ヨウ素剤の事前配布を実施すること。 一つ、屋内退避により住民の被曝が避けられない避難計画を抜本的に見直すこと。 一つ、免震構造を持った緊急時対策所の設置をすること。 一つ、これらのことが実施され、県民への十分な説明がない限りは川内原発一号機の再稼働を行わないよう要求すること。 以上の要請のうち、三十キロ圏を有する自治体の市長として知事へ優先して取り組んでほしいことは何なのでしょう。森市長の見解をお示しいただきたいと思います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 川内原発につきましては、住民の安全性を確保することが最優先されるべきであり、知事におかれましては、今後とも徹底した安全対策を九州電力に要請していただきたいと考えております。また、熊本地震の発生もあったことから、関係市町とも連携をしながら避難計画の実効性を高める取り組みも進めていただきたいと考えております。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 御答弁いただきました。 森市長は住民の安全性を確保することが最優先とこれまでと同じように答弁をくださいました。 火山灰影響の再評価、配管疲労評価、安定ヨウ素剤の事前配布、避難計画の見直し、免震重要棟設置、どれも重要な問題です。とりわけ新たな問題として、先日、グリーンピースの核問題スペシャリストであるショーン・バーニー氏が三反園知事に申し入れをした原発鋼材の炭素偏析可能性の独自調査と川内原発の原子炉圧力容器、蒸気発生器、加圧器の強度について、健全性を確認もしない中での再稼働はあってはならないことですが、このことについて見解をお示しいただきたいと思います。 ◎市民局長(中薗正人君) 川内原発の今回の定期検査では、原子力規制委員会による原子炉などの検査のほか、知事が要請した特別点検が実施されたところであり、各面から安全性の確認が行われているものと考えております。 なお、九州電力によりますと、原子炉圧力容器等につきましては、原子力規制委員会からの指示に基づき調査した結果、強度に問題はないとのことでございます。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 九電に聞いたところ、原子力規制委員会からの指示に基づく調査で強度に問題がないという御答弁でしたが、営利目的の企業の回答をそのままうのみにしていいものでしょうか。日本では聞き取りや紙の上での検査しか行われていません。日本国内の八原発のうち十三基で強度不足が疑われる鋼材を使用しているという中に川内原発も含まれていて、損壊すればメルトダウンのおそれがあるというのです。川内原発は昨年の再稼働直後の二次系復水器の細管穴あき海水漏れの際にも全点検はしませんでした。 今回のこの原発鋼材については、川内原発一、二号機は一次冷却系の原子炉圧力容器、蒸気発生器などの部材に強度不足の疑いがあるとのことです。一次系ですから、さらに危険です。フランスではこの福岡のメーカーの鋼材を使用した十一基の原発は詳細な検査と安全評価が終わるまで停止が命じられています。森市長におかれましては、三反園知事に九電に対して緊急要請していただくよう進言していただけないでしょうか。要望しておきます。 三反園知事が脱原発を目指すことを公約に入れたことで原発大推進だった伊藤前知事の四選を制したというのは紛れもない事実です。しかしながら、民間で初めての、行政経験もなく議員の経験もなく、まして脱原発の市民運動の経験もない保守系無所属の新知事の始まったばかりの県政に対して、拙速に過大な期待をして糾弾の日々が続いていることがマスコミ等からも報じられています。まだ四、五カ月のよちよち歩きで、県庁内には前知事の息のかかったキャリアのある職員とさらに八割以上が原発推進派の県議会で、少数与党までが一緒になってフォローではなく、まるで攻撃をするかのような保革一致でのヒートアップの日々、外に出ると一部の市民運動が要請という形をかりた糾弾で、針のむしろの四面楚歌。失礼ですが、経験不足でリテラシーが育っていない今の状態に対するフォロー体制が全くなされていない中で、自民党を正論で説得せよ、自民党に迎合とのレッテルを張られています。川内原発現地で昔から脱原発運動に取り組む女性たちは、言いやすいところに向けたいじめの構造ときっぱり断言されています。 県議会を傍聴して一部始終を見てきた脱原発の方は、あの中で正論をぶつけたら何もかも否決されてしまうだろう。自分たち市民運動が県議さんたちに理解を求めるように動き、九電に抗議をするべきところを全て三反園知事に矛先を向けるのは違和感を感じるという冷静な見解を宣言されました。 このような脱原発に関する県政混乱の中、何が心配かと言えば、不利益をこうむるのは一般市民、県民だということです。初めて飛び込んだ世界で数カ月でもって原発を廃炉にできるというのなら、三・一一原発事故を経験したことで日本全国の原発が既に廃炉になっているでしょう。私自身、反原発運動を三十五年以上続け、そう簡単に原発利権から推進派の人たちが離脱することは難しいと、厚い壁を感じ続けてきました。 ───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── 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──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── 原発は保革に関係なく、命を大事にしたい心ある人たちが手をつないでこそとめることができるのだと確信していますので、森市長の新知事への働きかけを期待しています。 最後に、原子力防災訓練の日程、前回の教訓、見直しについて答弁を求めます。 ○議長(上門秀彦君) しばらくお待ち願います。 ただいまの質疑に関連し、質疑のあり方について議場内交渉係の皆さんが御協議いただいておりますので、このまましばらくお待ち願いたいと思います。 ただいまの質疑に関連し、質疑のあり方について整理する必要があると思料されますので、ここで、しばらく休憩いたします。              午 後 三時五十二分 休 憩            ─────────────────              午 後 四時三十三分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △会議時間の延長 ○議長(上門秀彦君) ここで、本日の会議時間について申し上げます。 本日の会議時間は、議事の都合により延長いたします。 ここで、しばらく休憩いたします。              午 後 四時三十四分 休 憩            ─────────────────              午 後 九時三十九分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 △発言の取り消し ○議長(上門秀彦君) ここで、小川みさ子議員から発言取り消しの申し出がありますので、発言を許可いたします。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 本会議を休憩していただき、大変御迷惑をおかけいたしました。また、発言の取り消しをお願いいたしましたところ、発言の許可をいただきまして感謝申し上げます。 先ほどの私が行った質疑の中で、大項目二の「川内原発の安全性等について」に関する私の発言で、「推進派の人たちが離脱することは難しいと、厚い壁を感じ続けてきました」の後ろから「原発は保革に関係なく」の前までの部分については、発言の取り消しをお願い申し上げます。 どうかよろしくお取り計らいいただきますようお願いいたします。 ○議長(上門秀彦君) お諮りいたします。 ただいまの小川みさ子議員の発言取り消し部分については、申し出のとおり、許可することに御異議ありませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(上門秀彦君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、ただいまの発言取り消しに関連する部分については、会議録調製の際、速記録を調査の上、しかるべき措置をいたしたいと存じますので、御了承願います。 ◎市民局長(中薗正人君) 本年度の原子力防災訓練につきましては、県に合わせて来年一月二十八日に実施し、UPZ内の全地域の代表者に吉野中学校へ避難していただくこととしております。前回の訓練では要支援者の対応に不安があるとの声があったことから、今回は要支援者への支援を想定した訓練のほか、熊本地震を踏まえ、地震等による崖崩れに対応した避難経路の変更の訓練も行いたいと考えております。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) 御答弁いただきました。 熊本地震を受けて、県民の防災や避難計画に不安の声を多く耳にするようになったことで、高速道路も新幹線もとまっても川内原発は大丈夫と、一時停止しての点検も九電に申し入れようとしない伊藤祐一郎前知事に対して、申し入れをした三反園知事は、着任後に二度にわたって九電にみずからが申し入れを行いましたが、九電の対応はかたくなでした。定検後の再稼働は確かに脱原発派であれば真価が問われることでもありますが、定検後の再稼働についての権限が知事にないというのも誤りではありません。定検後のイレギュラーな同意権を知事に求めるのであれば、薩摩川内市長にも求められなくてはならないはずです。 今、私たち脱原発派が非力であるのは、過去に学び、今の実態を客観的に見られる人が少ないということだと感じます。原発は怖いけれど行動まではと感じている市民・県民と乖離していけば、原発を断念させるまちのような力は湧いてこないと残念に思う日々です。避難や防災に関して福島原発事故のことを考えると焦る気持ちでいっぱいですが、あの福島原発事故でも懲りていない福島県知事の姿勢を考えると、原発利権の奥深さを改めて突きつけられます。防災・避難計画について、森市長は新知事に働きかけ、実効性の高い計画に見直し、市民・県民の命、財産を守るという立場で脱原発へ一歩、二歩と進んでいただくことを心からお願いし、要望させていただき、来年の一月二十八日、原子力防災訓練の綿密な見直しを要望しておきます。 新たな質問に入ります。 本市におけるTPPの課題と影響について。 TPP批准を強行採決してまで推し進める姿勢とアメリカ離脱に対する見解。 農業及び医療などへのTPPの影響と課題。 本市のTPPの影響について独自試算による綿密な経済シミュレーションは行わないのか。 以上、まとめて答弁ください。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) TPPの影響と課題でございますが、医療分野においては国民皆保険制度に関しての議論がなされており、その影響につきましてはさまざまな立場での意見があり、判断が難しいところであります。本市としては今後の国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎産業局長(山下正昭君) お答えいたします。 TPP発効については大変厳しい状況にあるとの報道がされておりますが、引き続き動向を注視してまいりたいと考えております。 次に、農業分野においては、関税削減等の対象品目などが多いことから、その影響について把握することが難しいところでございますが、本市の農林水産業を初め、地域経済に影響があるものと認識しており、農業への影響緩和や国際競争力の強化などが課題であると考えております。また、TPPの本市への影響については、独自の試算は行っておりません。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) TPPに関して答弁いただきました。 参議院特別委員会を視聴していましたが、アメリカ離脱でTPPの成立が困難になった中で、参議院本会議で九日締結の承認案件が可決されました。TPP参加国の中で全体の国内総生産七割弱を占めるアメリカの離脱でどうなっていくのか。食の安全、自給率の低下、医療、金融、保険など根底から脅かされ、日本が打撃を受けるTPPが今、迷走しています。安倍総理には今こそ国民の不安に真摯に向き合ってほしいと思い、反対の意を込めて注視していきたいと思うところです。 次に、先日、生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)については、質問通告後、理解に至りましたので、この質問は取り下げさせていただき、次の質問に入ります。 身寄りのない独居生活者問題についてお尋ねします。 本市が把握している孤独死の推移。 孤独死を出さないための対策、施策。 独居生活者が気にしていることについて。 まとめて答弁ください。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市が孤独死として捉えている件数につきまして、二十三年度から二十七年度まで順に申し上げますと、四、四、八、十、三件となっております。 孤独死を出さないための対策としましては、民生委員による地域での見守り活動のほか、民間事業者との見守り活動の協力協定の締結、安心通報システムの設置や訪問給食などを行っているところであり、異変等の早期把握や対応につながっているものと考えております。 また、平成二十七年に国が実施した一人暮らし高齢者に関する意識調査結果によりますと、健康や病気、自然災害、収入などについての不安を感じておられるようでございます。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) それぞれ御答弁いただきました。 これまでも孤独死について質問してまいりましたが、孤独死された方々の部屋を片づけるすき間的なお仕事をされている方々に伺って、私が年間で把握している孤独死の数よりも毎年少ない数を当局は捉えておられるようで、孤独死の定義という問題の逆戻りを繰り返しています。 独居生活をされている方々が気にされていることは確かに健康や病気のことが多く、介護や入院手続のこと、自分が死んだ後のことでした。身寄りのない独居の方々が不安に感じておられる葬儀及び無縁仏の墓地は本市ではどうなっているのか。 また、知人、友人も含め後日お参りの問い合わせがあったら案内いただけるのか。身寄りのない独居の方に対し本市でエンディングノートを配布する考えはないかお示しください。 さらに、私たちはNPOの枠内で独居生活者の生活面など、互いを助け合う互助会を二つ立ち上げました。市としてこのような互助会に行政的な支援はできないものか。 以上、まとめて答弁ください。 ◎環境局長(山口順一君) お答えいたします。 身寄りのない方の遺骨につきましては、市で管理する草牟田・坂元墓地の無縁納骨堂等で保管しており、お参りのお問い合わせがあった場合は随時案内しているところでございます。 以上でございます。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 身寄りのない方の葬儀については、民生委員や家主などの協力を得て行っているところでございます。 次に、エンディングノートの配布については、今後、他都市の事例等を参考にしながら研究してまいりたいと考えております。 また、互助会への支援につきましては現在のところ考えていないところでございますが、まずは他都市の状況等を調査してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) それぞれ御答弁いただきました。 身寄りのない方の葬儀は民生委員、家主さんなどが協力され、遺骨は納骨堂で保管され、お参りも可能だと伺って安心いたしました。 エンディングノートについて、私たちは現在、NPO法人生き生きサポートシルバーエイジを参考に作成中ですが、来年にはまずはみんなで記入することから始めてみたいと考えています。エンディングノートの配布については研究くださるとのこと。互助会の支援についても他都市の状況を調査してくださるとのこと。よろしくお願いいたします。 私は、この夏、私より若い一緒に活動していた友人を孤独死で亡くしました。別な友人が警察の検視に立ち会いました。私たちが立ち上げた互助会は、近年、高齢化も進み仕事のふえてきた民生委員さんも助かると思われる企画で、グループをつくって助け合うシステムですが、近所の者同士だったり、趣味の合う者同士とか、地域通貨の社会実験のときと同じように自由に選べることになっています。私は、理想としてこのような互助会が数多くできればできるほど助け合いが進み、孤独死を減らすこともできるのではないかと考えます。特に独居高齢者の方々は不安解消にもなるのではないでしょうか。 以下にエンディングノートの項目を紹介してみます。 私のお気に入り写真、私のこと紹介します、私の人生における思い出など・好きな歌・本・趣味など、病気になったときのこと(不安解消のため具体的なこと)、介護を受けるときのこと、入院するときのこと、手術するときのこと、自分で自分のことが判断できなくなったときについて、かわりに事務や書類を記入してくれる人・してほしい人、通帳・免許証・証明書、カード類、パスワード、親・兄弟姉妹・子供との連絡(するかしないかも含めて)、困ったときに相談できる人・その場所、資産について、遺品整理について、私から皆様へのメッセージ・お別れの言葉、お葬式・墓地についての希望。 以上が項目の例ですが、保管はNPOで鍵つきでお預かりするか、それとも個人で冷蔵庫内などに保管してもらうかなど、まだ決めておりません。困ったときのお互いさま精神で安心して生活できる上に一人一人が自分らしく生涯を閉じることができるようみんなで知恵を寄せ合っていけたらと願いながら、私の個人質問を全て終わらせていただきます。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、小川みさ子議員の個人質疑を終了いたします。 △延会 ○議長(上門秀彦君) ここでお諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(上門秀彦君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、明日は、午前十時から会議を開きます。 本日は、これにて延会いたします。              午 後 九時五十四分 延 会            ─────────────────地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。         市議会議長  上 門 秀 彦         市議会議員  瀬戸山 つよし         市議会議員  松 尾 まこと...